Full championship



【ジュビロ磐田第1・第2ステージ制覇――――!!!!!!!!】


11月23日磐田スタジアム。

アナウンサーのこんな実況が響き渡った。
誰も成し遂げなかった前人未踏の完全優勝。
優勝カップ授与などが全て行われた後で
マスコミは選手達の元に大急ぎで駆け寄る。

『福西選手、おめでとうございます!!
決勝点を決めたお気持ちはどうですか?』

あー、まぁ興奮してますね。」

やはり延長Vゴールを決めた福西崇史は大人気。
その後ろからDF田中 誠とキャプテン服部年宏が声をかける。

「フク、早く戻るぞ!!」

「俺なんか取材断わったんだから。」

「いや、何か断り難いですやん。」

沢山のマイクに押されながら崇史は言う。
そこに登場するのはゴン隊長事中山雅史。

「ちょーっとスイマセンね。
取材なら後からたっぷり受けるんで、俺が☆」

そう言って崇史を連れさっさと控え室に戻っていく。
周りを見渡せば磐田の主要選手はもう殆どいない。
マスコミだけではなくサポーターも全員が不思議に思ったとか。







ちゃん、勝ったよん☆」


ロッカールーム。
雅史は笑顔でフィジカルトレーナーに抱きついた。

「ゴンさんおめでとう御座います!!」

「勝ったのはゴンさんだけじゃないスよ?」

そう言って雅史を引き剥がずのは若きMFの河村崇大。
同じようにを抱きしめる。

「俺頑張ったよ、ちゃんのために。」

「あたしの為になんて嘘ばっかりー。」

「いや、マジ本当だっつ・・痛っ!!」

「カワム邪魔やねん。」

後ろからローキックを食らわすのは福西崇史。

「あ、フクさんのゴール凄かったです!!
今期初ゴールの快挙ですね!!」

「あの得点はちゃんに捧げるわ。」

「はい、フク台詞がくさい。」

田中 誠が崇史をどける。

「得点の前に俺らのディフェンスだよな?」

「そうですね、無失点さすがでした!!」

「俺マコよりファインプレーしてた自信あるかな。」

笑顔で言うのは鈴木秀人。
誠はムッとした表情。

「ヒデトさんより俺スよ!!な、ちゃん?」

「いや、俺だよね?」

「え!?え!?」

二人に問い詰められる。
その間に入るのは男前紳士コンビ
藤田俊哉と川口信男。

「お前らちゃんが困ってるだろ?」

ちゃんは皆頑張ったと思ってるんだよな?」

「そうです!!ノブさんの言う通りですv」

はコクコクと頷く。
そこに高原直泰が着てボソッと耳打ち。

「でもちゃんは俺を一番応援してたよな?」

「どっからそんな自信が出てくるんだか。」

名波 浩がスキンヘッドをペシッと叩く。

ちゃん、流れ変えたの俺やで俺!!」

「サダさんも勿論素敵でしたv」

西 紀寛に笑顔で言う。
自己主張するのは金沢 浄。

「でも何と言っても俺の好スライディングでしょう。」

「あ、あたしもそう思います!!
ジョーさん格好良かったですよvvv」

照れる浄。
しかし何か特別に褒められた感じのする浄に
選手達は敵意むき出し。
そう、磐田の選手は驚く程全員がに惚れているのだ。
精神面をケアするは選手達の癒し。
磐田の素晴らしいコンビネーションも

のために勝つ”

これを前提にしているから気持ちは団結。
それで完全優勝してしまうんだから並大抵の愛情ではない。

「ジョーオイシイとこ持っててんじゃねえよ!!」

「そうや、あんなもん俺だって出来るわ。」

雅史と崇史がブーイング。

「はっ無理。俺だから出来たんだよね。」

「うっわ、偉そうッスよ浄さん!!」

ちゃんに褒められたからって調子乗ってますね?」

崇大と誠が年下にも関わらず嫌味連発。

「あ、皆さん喧嘩は・・・」

オロオロする
そのの背中を俊哉がポンと叩く。

「気にするな。
あいつらなりの友好の深め方だよ。」

「そ。それより俺と二人でパレードに・・・」

「はいノブが馬鹿言ってるよコレ。」

信男がの方に手をかけようとした瞬間阻止する浩。
何処も彼処もの事で収拾がつかない。
ずっと見ていた第三者年宏がやれやれと溜息を付く。



「コラ!!早く戻って来た目的忘れてるぞ!!」



その大声に選手達の騒ぎがピタッと止まる。
さすがはキャプテン。

「そうだった。アレ持ってきた?」

秀人の問いにドアから現れるのは山西尊裕と山本浩正。

「全く…全員我先にって帰るんだから。」

「何で選手達戻ってこないのかって対応に追われて
俺とヤマさん散々な目に合ったんスから。」

ぶつくさと文句を言いながらも二人が手に抱えているのは
2ndステージ優勝カップと年間優勝の証Jリーグ杯。
年宏は優しい笑みで言う。

「俺達の意見が一致したんだ。」

「?」



「これを選手以外でちゃんに最初に持たせたいって。」



かなり驚いた表情を見せる
渡そうとする年宏に首を横に振る。

「そんなっ!!あたしそんな神聖なもの・・・」

「良いから。
俺らが此処までこれたのはちゃんのお陰なんだ。」

「そ、大人しく持ちなさい?」

雅史の言葉に選手全員が頷く。

「有難う御座います・・・怖いぃ・・・」

はおずおずと優勝銀皿を受け取った。
その瞬間選手全員がの元に駆け寄る。
選手達の中ではと祝ってこその優勝なのだ。
やっと実感を湧かせる選手もちらほら。

「監督、早く撮って!!」

カメラを渡し鈴木監督までパシる始末。

「じゃあ撮るぞー。」




「「「「「「 磐田祝☆年間覇者!!!!!!!! 」」」」」」





突発的に作りました!!
主人公の役どころが超中途半端(笑)
ジュビロ磐田とにかくオメデトウ★



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