Shoot!! 1蹴



「あと5分!!」

ダッシュしながらは時計を見て叫んだ。
は現在医療大学に通う1年生。
将来はスポーツトレーナーになり、
専属の選手の治療や体調調節にあたるのが夢だ。
そのチャンスが今日いきなりやって来た。

事の起こりは2時間前。
の最も尊敬する39歳の叔母からの電話だった。

『もしもしちゃん?今いいかしら。』

「叔母さん!!どうしたんですか急に!?」

ちゃんスポーツトレーナーになりたいって言ってたわよね?』

「え?あ、ハイ・・・」

『私の今の仕事場に1週間研修に来ない?
人数が足りなくて困ってるのよ。』

「私なんかで役に立てるんですか?」

ちゃんの真面目さは私が良く知ってるわv
今日からなんだけどいいかしら?』

「はい!!あの、場所は・・・?」

急な誘いだが、には願ってもない事で即OKした。
しかし次に電話口の叔母から発される言葉はとんでもない事だった。



『サッカー日本代表の合宿場よ☆』



・・・・・
・・・・・・・・
・・・・・・・・・・・



「ええええええええぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!!!!!??」





そして驚きに浸る間もなく急いで電車に飛び乗り、
は今静岡の合宿場に着いた所だ。
ミーティングは午後8時。
後5分をきった。

ちゃん!!良かったわ、間に合って。」

叔母が扉の前で笑顔で言う。
久々の叔母との再会にも少し緊張が緩み笑みを漏らした。
そしての手を掴んで叔母は扉を開けた。
入った瞬間ざわめきが聞こえ、全員がに注目する。
・・・その全員がが何度もTVで観た選手達だった。

「紹介するわね。私の姪のちゃん!!
医療大学に通う18歳。将来は私みたいなスポーツトレーナーになるのが夢よv」

「私みたいなぁ?姉さん自分で言うかフツー!!?」

「タカさんに同感。しかもその部分強調してるっぽいし(笑)」

が声の方を向くとそこにいたのはFWの鈴木隆行とMF小野伸二。
二人とも普段の真剣なプレーに似合わず少年みたいな感じだった。

「だってちゃんが本当に言った事だもの!!ねぇ?」

「は、はい!!」

「・・・姉さん、姪を脅すなよ。」

苦笑するのは海外で活躍中のヒデこと中田英寿。
それにチームのムードメーカー中山雅史が続く。

「そうそう。姉さん絶対強制してるしねー。
あ、ね?怪我したら即君の所に行くからヨロシク☆」

ウィンクして手を差し出す雅史はTV同様優しく面白い人だった。
も緊張が完璧にほぐれた様で笑顔で対応する。
それを見てしかめっ面をするのは勿論の叔母さん。

「ゴンたら酷過ぎー。姉さん泣いちゃうわよ!?」

「・・・絶対泣かないくせに。なぁイナ?」

「くはっ!!俺に振るなコージ!!殺されるて!!」

小声でつっこむのはDFの中田浩二。
そしてその笑いを必死で堪えるのは稲本潤一。

「マジで姉さんキレるからその辺にしとけよ?」

「そうそう、姉さんは俺らより精神年齢低いんだから。」

「和幸の言う通りやな。隆三さんはどうかと思うけど(笑)あ、俺宮本恒靖。
鼻骨骨折してるから何かと世話になるけど頼むな。」

子供のようなメンバーを止めようとするのは、
意外にも真っ赤なソフトモヒカンが印象的の戸田和幸。
そして独特の怖い雰囲気を醸し出す森岡隆三。
さらに関西弁の恒靖がの頭をポンと叩いてにこやかに言う。

「あー!!ツネ良いとこ取りー。俺はね、柳沢 敦!!」

「はい、虫垂炎でお騒がせの西澤明訓です!!」

「アキさんどんな自己紹介スか(笑)
俺は市川大祐。ちなみにちゃんと一番年近いからv」

「イチ、それは何だ?俺に対するあてつけか?
秋田 豊。誰かに苛められたら俺に言いな。」

「・・・俺はキーパーの楢崎正剛。」

「ナラちょっと待て。キーパーはやっぱ俺だろ。
ちゃん川口能活ね。名前覚えてくれな?」

「俺もキーパーすよー。・・・ソガこと曽ヶ端 準です。」

続々と楽しい自己紹介が続いていく。
はメンバーに受け入れられた嬉しさで一杯だった。
続いて大人しい穏やか組が続く。

「こんなガキばっかりじゃないからね。
服部年宏です。1週間仲良くやろうな。」

「ハットに続いて俺、森島寛晃。モリシって呼んでな?」

「いきなり年上をあだ名では呼べないスよ!!
俺は福西崇史。フクって呼んで?(笑)」

「姉さんは175cmもあるので姪サンも大きいと予想していたけど、
俺よりかなり小さい子で感動している明神智和です。」

「(大爆笑)腹痛い・・・えーと、小笠原満男です。
ミツでもオガサでも好きに呼んで、短い間だけど宜しく!!」

は全員と笑顔で握手をした。
そして叔母が拗ねた様子で言う。

「ハイ、これで皆自己紹介終了ね!! 最後に監督のトル・・・」

「・・・姉さん!!」

叔母がトルシエ監督の方を向いた瞬間
後ろの椅子から 誰かがガタッと立ち上がった。

「あれ?マツまだだっけ?」

「酷ぇ!!最後の締めを飾ろうと待ってたのにさー。」

「あはは!!ごめんごめん。」

「ったく。最後にちゃん、俺が松田直樹ね。
こんな叔母さん持って気の毒だけど一緒に頑張ろうな!!」

「あ、あの・・・」

「マツ!!!!!」

そして監督、コーチの紹介も済ませ、ミーティングは終了した。
会議の名を借りた歓迎会だったらしい。
これからの波乱万丈の1週間が始まる。



キャラ違い過ぎ―――――――――!!!!!
あだ名は調べたつもりです♪
BRと全く関係ないんですが、どうしても作りたくて作ってしまいました(笑)
かなりマニアックでサッカー知らない人には意味不明な夢なんですが・・・
もし分かる方いたら感想下さると嬉しいです☆


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