Shoot!! 10蹴

「え!?好きなタイプ・・・?」


卓球のラケットを直樹に渡し、椅子に座る
そこにさっきまでダブルスを組んでいた恒靖が来て聞く。

「そ。ずっと聞こうと思ってたんやけど聞きそびれてたわ。」

「あ、それ俺も聞きたい!!」

「俺も。って事で一旦卓球終了ー。」

相手チームだった敦と直樹も結局集合し3人でを囲む。
困った感じに苦笑する

「タイプって言われてもなぁ・・・
あんまり人好きになった事ないんですよ。」

「彼氏いた事とかないの?」

「中学も高校も部活一筋だったので。」

ちゃん可愛いのに勿体ないよ、マジで。」

そう言いながらも敦は心の中でガッツポーズした。
しかしそんな中途半端な答えじゃ納得しない恒靖。

「んじゃ、こういう人が好きってのはあらへんの?」

考え込む
そこでゆっくりと口を開いた。



「一つの事に集中出来る誠実な人とか・・・かな?」



しばしの沈黙。
3人ともそれが自分に当てはまるか思考しているのだろう。
その時


「それって俺の事?」


その声と共に現れたのは中田浩二。
自動販売機で買ったばかりの冷たいジュースを恒靖の頬に付ける。

「冷たっ!!・・・お前な訳ないやん。何処が誠実なんや?何処が。」

「あ、ツネさん酷ぇ。俺かなり真面目っスよ。なぁイチ?」

「ぶっ!!・・・え?!それ俺に聞くんですか?」

後ろで烏龍茶を一気飲みしていた大祐が吹き出す。
さらにその大祐を見ても笑みを溢す。

「誠実なぁ、此処の奴等でそんなのいるのか?」

笑いながら直樹が問う。
はすぐに返した。


「皆さんサッカーっていう熱中する物があるじゃないですか。
あたしはそれで十分誠実だと思いますよ?」


そういうもんかと思う直樹に対しええ子やなぁとに軽く抱きつく恒靖。
その恒靖の頭をチョップする敦。

「はい!!そこ、セクハラ入ってるし!!」

「痛った。セクハラじゃないですやん。なぁ、ちゃん?」

「そんな事本人に聞いちゃ駄目ッスよ。
でもさっきのは俺も感動したからコレをあげよう♪」

浩二がまだ飲む前のジュース(ちなみにQoo)を差し出す。

「わー有難う御座いますv」

笑顔で受け取る
勿論その場にいた5人がときめいたのは言うまでも無い。
そして浩二と大祐も混ぜ、また卓球をし始めた。









「はぁ・・・どないしよ・・・」


温泉の湧く大きな浴槽に一人浸かり、潤一は呟いた。
さっきとは打って変わって沈んだ雰囲気。
自分が好意を寄せているが隆行に告白されている場面を見てしまったのだ、
尋常でいられる訳がない。

「あかん、かなり動揺してるわ。」

顔を温泉の湯で洗う。
そしてさらに体を深く潜らせた。

ちゃんどう返事するんやろ・・・・?」

自分の暗い考えを首を振って遮る。
そして全身を潜らせた。
そして1分。


「ぷはっ!!・・・おっしゃ、決めた!!」


そう言って潤一が浴槽から出る。
その時扉が入って一人誰かが入ってくきた。
湯気が晴れると見えた顔はさっきの悩みの種鈴木隆行。

「あれ、入ってたのイナだったのか。」

勿論潤一が現場を見てしまった事など知りもしない隆行。
すれ違う瞬間に潤一が言う。

「タカさん。」

「ん?」



「俺負けませんから。」



潤一なりの宣戦布告。
さっき考えて出した結論。
例え隆行の告白にOKしたって、
好きでいるのも思いを伝えるのも自由じゃないか。
意味の分かっていない隆行を尻目に、潤一は風呂場を出た。
そして扉を強く閉める。




「・・・俺も、告るわ。」






って事で、第二段は稲本さんにしましたv
こんな強気にする予定ではなかったんだけど・・・(笑)
でも続き頑張ります★


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