Shoot!! 21蹴


「ん・・・あれ・・・?」


ボンヤリする視界を目を擦りながらはっきりさせる。
は自分の部屋のベットに寝ていた。
横では椅子に座っている満男。

ちゃん!!気が付いた!??」

「小笠原さん・・・あの、あたし・・・」

倒れた事までは覚えている。
しかし今何時でどの位寝ていたのだろう。
苦笑する満男。


「過労性貧血だって。」


目を見開く
そして上半身を起こした。

「貧血!??」

「そ。無理してたみたいだな。」

「自己管理も出来ないなんてトレーナー失格ですね。」

嘲笑する。
しかしそれを首を横に振って否定する満男。

「そんな事ないって。伸二から聞いたぜ?
夜遅くまで健康管理表とか作ってたんだろ?」

「あ・・・・」

「俺らの為にそんなまで頑張ってくれてさ、
やっぱ嬉しいよ。ちゃんに感謝!!でも・・・」

「でも?」

「無理だけはしないで欲しいな。
俺らちゃんの事になると凄ぇ心配性だからさ。」

満男の慰めに泣きそうになる。
静かに頷くの頭を満男は撫でる。

「良し!!それにしても倒れた時は凄かったなぁ…」

「へ!?」

きょとんとするに対し満男は笑いを必死に堪えている。

「まずナラさんがちゃんお姫様抱っこしてパニック。
マツさんもちゃんが!!とか言って動揺してさ。」

「…そんな事になってたんですか。」

「それだけじゃないぜ?
バスに乗ってた奴皆急いで降りてきてかなり大事になったし。」

自分は何て混乱を引き起こしたのだろうと顔が真っ赤になる。

「あーもう、恥ずかしいなぁ・・・」

「いや、ちょっと面白かった(笑)」

「ご迷惑かけてホントにすみません!!」

「全然気にする事ないよ。」



「俺そんなちゃん好きだしなぁ…。」



ボソッと呟く満男。
心の中で思った事を声に出してしまったという感じだ。
言った後で気付く。

「うわっ!!俺の馬鹿・・・」

「え?今の?」

どう反応して良いか分からない様子。
満男はもう覚悟を決めているようだ。



「あ、冗談じゃないから。
俺仕事熱心で他人の事ばっかり考えてるちゃん大好き。」



ニコッと笑う満男。
その瞬間ドアが開き風呂上りの叔母が入って来る。

「ミツー変わって貰って悪かったわね。」

「いや、全然良いッスよ。」

「他の奴に冷静そうなのいなかったから。」

「そりゃ光栄です、姉さん。ってかちゃん起きましたよ?」

叔母の視点がへと移動する。
申し訳そうな

「ご心配おかけして・・・」

「こっちこそ仕事沢山やらせてゴメンなさいね。
もう大丈夫?」

「はい、全く問題ないです!!」

優しい叔母の言葉ににコクコクと頷く。
椅子を立ち上がり出て行く満男。

「んじゃ俺飯食ってきます。
ちゃんお大事にな?」

「はい、有難う御座いました!!!」

そして今度は叔母と二人。
が口を開く。

「あの、今何時ですか・・?」

「8時よ、4時間位寝てたんじゃないかしら。」

「4時間・・・」

「さて、寝てお腹も空いたでしょ?
バーベキュー行きましょうか!!」

明るく言う叔母。
確かに風邪とかではない分食欲はある。
二人は庭へ向かった。








ちゃん!!」


庭に出るなり浩二が走ってくる。
その声に選手全員が振りむいた。
は元気に返す。

「復活です!!心配かけて御免なさい!!」

「こっちこそスマン。
徹夜してたの知らんくてシュートなんかさせてもうて。」

頭を下げる正剛。
やはり思い当たる節が少しでもあると自分を責めてしまうようだ。
伸二も便乗する。

「俺だって深夜に押しかけて・・・ゴメンな?」

「お二人の所為じゃないですよ!!
自分の事分かってないあたしが悪いんです!!」


「まぁ良いだろ、ちゃん回復したんだし。」


まとめるのは隆三。
隣では直樹や年浩が頷く。

「そうそう。ちゃんも入れて盛大にやろうぜ。」

「じゃあもう一回乾杯しよう。」

ジュースの入ったコップを渡される
音頭をとるのはやはり雅史。

「じゃ、ちゃん戻ってきた祝いとこれからの躍進に期待して…」




「「「「「「「 乾杯!!!!!!!!!!! 」」」」」」」





はい、告白はオガサでした★
甘すぎずって所ですかね(何


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