Shoot!!27蹴

ちゃん。」


コンコンッ。
早朝6時半。
そんな声と共にの部屋のドアがノックされる。
しかし疲労続きのは爆睡中。

「おーい、起きて。つーか起きろゴルア。」

ドンドンッ!!
・・・誰だかお分かりだろうか。
そう、松田直樹。
はようやく目を擦ってドアを開ける。

「はーい・・・あれ、どうしたんですか?」

「おはよう。」

不思議そうなに小声で挨拶。
そして左右を見てから一言。

「あの、言いたい事あるんだけど。」

「こんな時間にですか?」

「うん、他の奴いるとうっせーしさ、
朝なら誰も起きてねえから。」

どうやら重要な話のよう。
は直樹を中へと通す。

「へぇーこれがちゃんの部屋かぁ。
俺が初めて入った男って奴だな!!」

「いえ。この間小野さんが・・・」

「伸二ぃ!??」

満足そうな直樹だがの即答に
ショックを隠しきれない様子。
しかし話を変えようとする。

「そういえばちゃん暗くねぇ?
もしかして無理やり起こして怒った??」

「あ、すいません。
あたし低血圧で朝弱くて・・・」

徹夜の時ならまだしも、
普通に寝て起きるといつもこうらしい。
多少まだ目が据わっている。
そんなに直樹は驚いた表情。

「マジ?意外ー。
何かちゃんの違う一面を見たって感じ。」

「そんな嫌な面見ても仕方ないですよー。」


「いやいや、好きな子の事は
どんな事でも知りたいって思うから。ラッキ。」


八重歯を見せニッと笑う直樹に
目を見開いただがすぐに怒った顔になる。

「松田さん、良くないですよ。
彼女さんが可哀想です。」

この間自分が取り持ったばかり。
それを思い出して言う
しかし直樹の顔は真剣そのものになった。



「別れた。」



茫然とする

「別れ・・・た?」

「うん、ちゃんに相談したその後すぐに。」

「何でなんですか!?」

ガタッと椅子から立ち上がる。
それを座るように促すと直樹は続けた。

「あのさ、あん時ちゃんが俺は凄く人の
事考えてるつったじゃん?」

「はい。」

「それ違ぇよ。俺ってかなり自分勝手な奴だし。」

「そんな事ないですよ?
いつも優しいじゃないですか。」

「それはちゃんだから。」

「へ?」



「俺はちゃんの事なら常に考えてる。」



「松田さん・・・」

「彼女と別れた理由だってそれ。
気付いたから、俺はちゃんが好きなんだって。」

そして立ち上がって少し長めの髪を軽く掻く。
多少顔が赤くなてきているようにも見えた。

「フリーんなってすぐ告白なんて軽いみたいだけど、
それはどうしても他の奴にちゃんをとられたくないから。」




「俺がちゃんを好きって気持ちは本物。」




今までしていた何かを企むような顔や
子供染みた笑顔とは違う直樹の優しい微笑み。
そして茫然とするに朝早くゴメンなどと謝って
直樹は朝食が始まるからと部屋を出て行った。
もゆっくりと時計を見る。
七時半。
直樹が尋ねてきてから1時間も経過していた。
服を着替えて食堂に向かう。


「あ、ちゃんおっはよ!!」


待っていましたとばかりに元気に言うのは浩二。
そして自分の前の席を指差す。
軽くお辞儀を返して椅子に座る
しかし浩二の横を見てふと首を傾げる。

「あの…ツネさん何で
プロテクターしたまんまなんですか?」

そう、恒靖は一昨日自分が黒く塗った
マスクを装着したまま黙々と朝食を口に運んでいた。
そのツッコミを静かに聞いていた選手全員が爆笑し出す。
涙を堪えてポンポンと横からの肩を叩くのは潤一。

ちゃん聞いてぇや。
ツネさんなぁ・・・」

「イナ恥ずいから言うな!!」

即行で口を塞ごうとする恒靖。
しかし言いたい事を続けるのはの反対隣の明訓。

ちゃんに色塗って貰ったん相当気に入っとって
今日も朝っぱらから付けとったら…昨日少し雨降ったやん?」

「アキさんやめて下さいよっ///」

「・・・?」

まだよく分かっていない
普段知的そうな恒靖の顔は真っ赤。
その恒靖の背後に戸田和幸が。


「百聞は一見にしかず。はい、ドーン。」


バリバリっとマスクを剥いでしまう。
その瞬間食卓は爆笑の渦。
寛晃と崇史が机をバンバンと叩く。

「あーもうあかん!!
腹痛いわ、最悪やツネ。ひー!!」

「ぱっパンダ!!
朝っぱらから筋肉痛にさせんなってぎゃははは!!」

そう、恒靖の目の周りには黒い淵のような
物が出来ている。
油性ペンが多少色落ちしてしまったようだ。

「きゃー!!ツネさん御免なさい!!
あたしの所為です!!」

「それはないな。
はしゃぐツネが悪い。」

申し訳なさそうな
もぐもぐとパンを口に運びながら冷静に言う豊。
恒靖は下を向きながら一度だけうんと頷く。

「せや、ちゃんは悪ぅない。
でもな・・・お前らホンマ許さへん!!」

立ち上がって笑った連中を追い掛け回す。
パンダの奇襲だーと笑ってダッシュする浩二と潤一。
しかし不運にも逃げ遅れて被害になったのは
影で笑っていた大祐。

「イチぃ?
え?何、毎日ビリヤードしたいって?」

「そんな事言ってないですし!!」

「そうかーそんなにしたいんかぁ。
ほんなら付き合ってやらんとな〜。」

完璧言動無視の恒靖。
その光景を見て笑うのは智和や準。
しかし大祐は必死。

「いや、結構スから!!
俺夜はゆっくり卓球が・・・」

「ビリヤードなぁ・・・でも先に謝っとくわ。
キューで刺したりとかしたらゴメンな?」

「笑ってすいませんでした!!!」

ついに観念して土下座。
場の盛り上がりは最高潮。
恒靖は満足そうに良しと一息つくと
またプロテクターをして朝食再開。
他の面々も以下同文。

「はー面白かった。
ちゃん来てから笑いが耐えない気がするよ。」

「川口さん!!」

酷いですよと拗ねるにごめんごめんと
苦笑して謝る能活。
しかしこんな楽しい朝食にも
は今いち乗り切れてないのだった。




はい、ついにマツ!!!
マツvvvvvvvvvv←差別
個人的趣味で告白シーン長め(爆)


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