Shoot!! 4蹴


「よっしゃ、休憩ー!!」


敦が叫ぶ。
大祐以来一人の怪我人も出さず午前の練習は終了した。
そして昼食。
勿論朝同様“の近くの席争奪戦”が幕を開ける。

ちゃん!!昼一緒に食おう!!」

朝の遅れを取り戻すように立候補する隆行。
しかし先手がいた。
が頭を下げて言う。

「鈴木さんごめんなさい!!今日先約があるんです。」

「マジ!?え、誰?」

「ツネさんと・・・」

「ツネぇ!!?」

「って事でスミマセン、タカさん☆」

にゆっと恒靖が笑顔で現れる。
そしての腕を掴んで席に連れて行った。

「鈴木さん夕食良かったら一緒に食べましょうね!!」

「・・・・・おう!!」

険しい顔の隆行もこのの一言で満面の笑みに。




ちゃん獲得〜!!」

恒靖が言う。
の隣には崇史が座っていた。

「獲得って(笑)」

「あれ・・・?前誰もいないんですか?」

ふと気付いたが崇史に聞く。
既に空腹を満たそうと一生懸命な様子の崇史。
急いで水を飲み込む。

「・・・あぁ、そこマツなんだけど今電話しててさ。」

「ちなみにその相手は彼女でしかも上手くいってないんだって。」

「へぇ・・・」

恒靖の言葉に頷いてしまう
それを見て崇史が吹き出しそうになったのは言うまでもない。
そこに話の主役直樹登場。
と崇史が直樹をじっと見つめる。

「ん?・・・どうした?」

「いっいや、何でもない何でもないっ。」

「あ、私も何でもないです!!」

二人とも一斉に目を逸らし食べ物を口に運ぶ。
しかし直樹の感の良さは人並み以上だった。


「ツネ・・・二人に言ったろ?」


「はぁ?何の事や?」

「問答無用。」

「んぐっ!!」

直樹がとぼける恒靖の口にありったけの料理を詰め込む。
爆笑する崇史。
水を慌てて取りに行く
取り合えず分かっている事は恒靖がピンチである事。
そして隆行もピンチだった。
叔母が隣に来た時に思わず『年増じゃなぁ・・・』
と言ってしまったからだ。



ご愁傷様。






ちゃん、昼休みビリヤードやらへん?」

食後の席で恒靖がに聞いた。
このホテルには選手の願いで遊戯場が設けられていた。
ビリヤードの他にもサッカーゲーム・卓球など様々。

「え?」

「マツと誘おうて話してたんや。」

「あの、私やった事ないんですけど。」

「大丈夫!!俺が教えたるわv」

「本当ですか?じゃあやってみようかな・・・」

ちゃん参加決定!!」

「何?ちゃんビリヤードすんの?
じゃあ俺もやろっと。」

そこに通りかかった満男が顔を出す。

「ミツ、お前なんかいつでもやってるやんか(笑)」

「まぁまぁ。いいじゃないスか♪」

「しゃあないなぁ。じゃあメンバーは俺とマツとミツと・・・
そうそう忘れちゃいけない。」

「?」


「イチ―――ビリヤードするで!!」


恒靖が大声で大祐を呼ぶ。
その言葉に明らかに嫌そうな反応を示す大祐。

「えーツネさん俺もう嫌ッスよ〜。
一度も勝てた事ないし・・・」

そう、恒靖の忘れてはいけないとは
自分より弱い奴を入れる事(笑)
そして渋々承諾する大祐も合流して5人で遊戯の間に向かった。




市川さんがビリヤード弱いのは事実らしいです(笑)


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