Shoot!! 8蹴
「話・・・ですか?」
の反応に隆行が頷く。
「今じゃなくて食後なんだけどさ。」
「何処か調子悪いんですか?」
此処では言えない話らしいため、
心配そうな顔になる。
慌てて首を横に振る隆行。
「違う違う!体はこんな時に怪我なんかしてらんないって。
まぁすぐ終わるから時間作って貰える?」
「了解です!あたしで良かったら何でも話して下さい。」
ホッとした笑顔の。
隆行はその鈍感なに苦笑するばかりだった。
「隆三?箸止まってるけど?」
場面は変わって別のテーブル。
ボーっと視点の定まらない目をしている隆三に雅史が声をかける。
「あ、ゴンさん・・・すいません。」
「謝る必要はないんじゃない?
でも午後から何か様子が変かなって思ったんだけど。」
さすが年の功。
そう、隆三は隆行の事を自分の事のように気にかけていたのだ。
「いや・・・ちょっと考え事してて・・・」
「プレーにそれが影響したら困るな。
話した方がスッキリするって。さぁ兄さんに話してみな☆」
「でも・・・」
躊躇う隆三。
この事を言って良いものなのか。
少し迷った挙句小声で雅史に言う。
「ゴンさん、実は・・・タカがちゃんに告るって・・・」
少しの沈黙。
そして。
「「「 でえええええぇぇぇぇぇ!!!??? 」」」
慌てて口の前に人差し指を出し静止させる隆三。
どうやら相席している伸二や崇史にも聞こえてしまったらしい。
幸いな事に他の連中は大声に少し振り向いただけで、気付いてはいない様子。
4人で椅子をテーブルに近づけヒソヒソ話す。
「マジっスか!?」
「っつーか早っ!!」
「絶対言うなよ?
俺だって午後のパス練でそれ聞いた時は・・・」
「んー・・・いいんじゃない?」
さらっと言う雅史。
勿論3人は首をかしげる。
代表して言うのは伸二。
「ゴンさん・・・いいって?」
「いや、だからさ。
思った事をすぐ行動に出す方がタカらしいし。」
「確かに我慢の限界とは言ってましたけど・・・」
隆三の言葉に雅史が返す。
「だろ?悩んでても仕方ない事だと思うし。
応援してやろうって。」
「はぁ・・・そうかもしれないスね。」
納得させられたように頷く隆三。
雅史はまた料理に手をつけ始めた。
伸二と崇史の表情が怪訝なのに気付く者はいなかった。
「疲れてるのにゴメンな?」
そして食後。
場所はゴミ捨て場の近く、そこに隆行とはいた。
何てムードのない場所だろうか。
しかしこの狭い施設にこれだけの人数。
人のいない所を見つける方が一苦労なのだ。
「疲れてなんかないですよ!!
こんな人達の相談に乗れるんですもん、仕事が楽しくて仕方ないです。」
「相談ってか・・・」
「違うんですか?」
「あのさ、信じられないとは思うんだけど・・・」
嬉しそうなを見て頭を掻く隆行。
しかし覚悟を決めて真剣な眼差しでを見た。
「俺さ、ちゃんの事好きなんだわ。」
思ってもみない出来事に戸惑いを隠せない。
隆行はさらに続ける。
「眼中に入ってないのは分かってたから。
もうコレは言わないと気付いてくれないと思って。」
黙りこむ。
ただでさえ日本代表の合宿に参加する自体が有りえない事なのに、
その代表選手の一人に告白を受けているのだ。
まだ隆行という人がどんな人物なのかも把握していない。
は緊張しながら口を開いた。
「あの・・・鈴木さん、あたし・・・」
「ちょっと待った!!」
そこで隆行から止めが入る。
え!?という風に顔をあげる。
「今は返事聞きたくないんだよな。」
右手をの顔の前で開く。
「言ったろ?眼中に入ってないの分かってるって。
要は俺がちゃんを好きなの知ってて貰おうと思っただけだからさ。」
「?」
訳が分からず首を傾げるに隆行は笑顔で言った。
「俺って基本的に前向きなんだよね。
もしかしたらあと数日で俺の方に振り向いてくれるかなーって。」
「鈴木さん・・・」
「って事で俺頑張るから!!」
言い逃げのような格好になってしまったが、
隆行は満足そうに戻って行った。
も動揺しつつそこを跡にする。
「どうしよう・・・」
「嘘やろ?」
潤一は小さく呟いた。
ゴミ捨て場の扉の裏側。
偶然空き缶を捨てに来た時隆行の告白現場を目撃してしまったのだ。
が出て行ってから手の握力がなくなり空き缶を落としてしまう。
誰もいない廊下に響く金属音。
「タカさんもやなんて・・・。」
その音は潤一の心境と見事にシンクロした。
はい、タカさん第1号になりましたー★
私的に鈴木さんてポジティブそうだなぁと思って、
こんな感じの告白にしてみました!!
これからは告白ラッシュ(何)になるかもですねv
というか告白させる人は管理人の趣味に基づいてます(爆)
絶対この人だけは告白させて!!って人がいましたら、メールかカキコして下さい♪
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