unite 21


「絶対何かあったって…ちゃんと?」


啓太に聞き返す直宏の肩にトランプを投げ
当然やろとツッコむのは大輔。
勇樹が隣でうんうんと頷く。

「だって夕食中に全員の前でちゃん拉致。
…何かなきゃおかしいって。」

「で、肝心のその“何”って何なんスか?」

核心を突く誠の問いに全員がしばし押し黙った。
最初に口を開くのは大輔。

「何ってそんなん…なぁ?やっぱ」


「「「「「 告白? 」」」」」


5人の思考がシンクロする。
腕を組む啓太に頭を抱える直宏。

「坂田ってちゃん狙いだったのか〜。マジで?」

「あーもしそれが本当ならちゃん
何て返事した訳!?ヤバいって…」

「あれ、何で直さ…」

「ん?カク何か言った?」

「あ!や、何でもないっスわ。」

一度聞きかけた事を止める誠。


“何で直さんがそんなに不安がってるんスか?”


もし告白したというならば
普通なら坂田を茶化すに決まっている。
しかしその事について真剣に悩む自分を抜かした4人。
しかも全員顔はやや沈んでいる。

「もしかして…」


4人とも同じ事想ってるのに気付いてないのとちゃう?


ポーカーを中断して話し合う4人を客観的に
見ながら誠は小さな声で呟いた。







「はぁ…」

「さっきから溜息連発だな。」


以前達也と打ち解けたあの場所。
ソファに座るに声をかけたのは光だった。
ハイと買った烏龍茶を渡し自分も隣に腰掛ける。

「三田さん!あ、有難う!!
…そんなに溜息連発してた?」

「かなりな。気付いてないのか。
何か悩んでるなら俺で良ければ話聞くよ?」

「あ…」

言おうか言わないか迷ったような不思議な表情。
そこで光は先手を打って言った。


「例えば坂田に告白された…とか。」


の目が見開く。
その反応に光はコーヒーを一口飲んだ後クスっと笑った。

「やっぱ図星か。ちゃん分かり易過ぎ。」

「嘘!?」

「あー嘘嘘。俺がちょっとそういうのに鋭いだけ。」

他の奴らは気付いてないと思うよ。
その光の言葉に安堵したはようやく烏龍茶に手をつけた。
そして

「三田さん。」

「ん?」

「相談事あるから聞いて欲しいです!!」

切実そうに目を瞑って光に言う
かなり切羽詰っていそうだ。
光はポンとの頭に手を乗せると周りを見渡して席を立った。


「…誰かの足音するから別のとこに移動しよう。」







「なぁ今誰かいなかった?」

「はぁ?気のせいだろ。」


光とが去ったその直後。
同じ場所に座ったのは翔と直哉。

「そう?まぁいいや。
ってかそれよりさっき見た?風呂でのハユさん。」

「見た見た、凄ぇ機嫌悪ぃの!!
達也さんの背中をヘチマでガシガシと…」

どうやら隼磨が夕飯をと一緒に食べられなかった
悔しさを達也にぶつけているらしい。

「いつもならタケさんが間に入るはずなのに
今日は体調崩して夕食パスしてたからな。」

「うん、あれは達也さんドンマイだって。
…と、それより喉渇いたー!!」

直哉が席を立ち自販機でコーラを買う。
そして一気飲み。

「もうさっきは緊張して喉カラカラだったから美味いわ。」

「ははっ、分かる分かる。
…にしても坂田さん猪突猛進だったよな〜…」

先程目撃した事を改めて話し合おうとする2人。
周りを警戒していた光とは違い、
緊張の解けた二人はリラックスモード。
自販機の後ろに人がいるとは気付いてもいなかった。


「…坂田が猪突猛進…?」


夕飯に参加せず出来事を何も知らない人物。


そう、青木 剛。





大変遅れて申し訳ありませんー!!!!!(土下座)
亜乃にも読者の皆様にも多大なるご迷惑をかけました。
ほんっっっとうにすいません(><)
今後は止めないよう頑張る所存で御座います故
今回ばかりはお見逃しを…(古)

えー亜乃の前フリ&主人公&高校生組
今回は3場面を平行して書いてみました♪
もう2ヶ月経って展開を忘れちゃってるかもだけど
続き頼みます!!


 


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