オレンジ。 1



「・・・ウジ、顔ニヤけてる。」


自己紹介を済ませは荷物を取りに一旦ホテルへ。
その間選手達は控え室隣のシャワールームで汗を流す。
腰にバスタオルを巻き出てきた氏原を見て三田が言った。

「マジ?!でも仕方ないだろ?
寮に女子がしかもあんな可愛い子が来るんだからさ♪」

鼻歌交じりにそう返す。
そこに頭をふきながら現れるのは野澤。

「なぁなぁ、ちゃんの歓迎会とかしようって☆」

「あ、良いッスね〜帰って準備しましょうよ!!」







「こんばんわーお邪魔します。」


午後6時。
ようやくはホテルから寮に到着した。
その声を聞きつけすぐに出迎えるのは山形。

「いらっしゃい!!
まずは部屋案内するな?」

「お願いします!!」

山形の後について階段を登る
1階は車庫になっているようだ。
荷物は山形が全て持ってくれている。

「はい、此処が202号室。
ちなみに俺とヨンハさん隣の201だから、
用あったらいつでも呼んで?」

「有難う御座いますv」

鍵を受け取る。

「あ、同い年だしタメ語でいこうよ。
って呼んで良い?」

山形の言葉には勿論と頷く。

「あたしは何て呼んだら・・・?」

「んー何でも良いよ?
個人的には名前が良いけど。」

「じゃあ辰君でv
これから宜しくね!!」

他のメンバーより早くと仲良くなれた事に
山形はかなり上機嫌。

「うん、宜しく!!
あ、今日歓迎会やるからさ、の。」

「良いの!?嬉しい!!」

喜ぶ

「荷物置いたら203号室に集合な?
ミヤさんとマサさんの部屋。」

山形は反対隣の部屋を指差す。
そして自分の部屋に戻って行った。

「あ、台所もお風呂も付いてる。
それに結構綺麗だーv」

間取り等に満足した様子の
しかし歓迎会の事を思い出し、
浸る様子もなく部屋を出る。
そして203号室のチャイムを押した。
ドアを開けたのは宮沢。

「こんばんわ。中入って?」

言われた通りに靴を脱いでお邪魔する。
まだ他の選手達は来ていないようだ。
台所からひょこっと顔を出す深澤。

ちゃん、鍋食べれる?」

「大好きです!!」

「そっか。良かった。
味の補償は出来ないんだけどな。」

その言葉に笑う
そこに野澤と末岡が入って来た。

「腹減ったー。」

「あ、ちゃん来てたんだな!!」

を含み3人でコタツに入る。
鍋を持ってくる深澤に缶ビールを抱えた宮沢。

「明日オフで助かったな。
今日はお前ら潰れられるじゃん。」

ちゃんは酒飲める?」

「上司に付き合ってますからv」

末岡の問いには余裕でVサイン。
今度ドアを開けるのは氏原と三田。

「皆来るの早すぎ!!」

そう言いながらちゃっかり氏原はの隣を陣取る。
三田はまっすぐ台所へ向かう。

「マサさん、俺なんか手伝いますよ。」

そして食器を運び始めた。
場所も暗記しているようでかなり手馴れたもの。

「皆さんいつも一緒に夕食を?」

が左隣の野澤に聞く。

「そ。だって大人数の方が楽しいしさ、
マサさん料理上手いから♪」

「お世辞言っても何も出ないぞ?」

深澤が笑って言う。
野澤曰く神田もたまに此処に来ては
料理を披露しているらしい。
宮沢はチラっと時計を見た。

「それにしれも山形とヨンハ遅いな。」

「スイマセン遅れました!!」

その瞬間ドンッとドアが開く。
手を合わせて謝る山形。

「山形遅っせぇぞー?」

「俺の所為じゃないッスよ!!
帰ったらヨンハさん熟睡してて・・・」

末岡に必死に弁解。

「今日練習ハード過ぎて
ベットに寝転んだらそのまま。」

欠伸をしながら答える英学。
聞いていたは笑顔で返す。

「ヨンハさんお疲れ様でしたv」

「・・・もう復活!!」

の言葉に即行で癒されたらしい。
他の選手達はムッとした顔。

「さ、さーぁ食べましょうよ!!」

仕切りなおしと言うように氏原が叫ぶ。
野澤が箸を鍋に入れようとする。

「んじゃ頂きまー・・・痛っ!!」

その手をぺちっとはたく宮沢。

「の前に乾杯だろ?マサ、あれ。」

深澤が持ってきたのはシャンパン。
ビールを開け始めていたメンバー達はびっくり。

「いつのまにそんなもん・・・」

三田が呟く。
気にするなと言うと深澤は蓋を開ける態勢。

「うわっ、怖っ!!」

「マサさんぶつけないで下さいよ!?」

末岡と山形が耳を塞いで言う。
深澤と宮沢は声を合わせた。



「「 ちゃんようこそアルビレックスへ!! 」」



ボトルの蓋がガコンッと天井にあたる。
そして零れないうちにのグラスにシャンパンを注いだ。
はかなり感激している様子。

「皆さん有難う御座います!!」

「いーえ、これから宜しくな?」

「こちらこそv」

「さて、乾杯乾杯。ノザ、音頭とれよ?」

「了〜解。」

兵士のように敬礼すると野澤はコップを掲げた。
そして一つ咳払い。


「ではちゃんが良い記事かけるようにアーンド
俺らの幸せになりそうな毎日に乾杯!!」



「「「「「「「 乾杯!!!!! 」」」」」」」






 

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