オレンジ。 2



「あ、美味しいv」


鍋に手をつけ言う
作った深澤は嬉しそうだ。

「そう?どんどん食べてよ。」

「頂きます!!」

他の選手達はどうやら鍋より酒らしい。
宮沢や英学は凄いピッチ。
此処では初の記者活動へ。

「あの、皆さんはオフの日何してるんですか?」

「ん〜俺はどっか出掛けるかな。」

「出た、ノザの自称ぶらつきライセンス1級!!」

野澤の答えに末岡は爆笑。

「ぶらつきライセンス??」

「んや、ただ場所を決めずに
知らないとこうろつくだけなんだけどね。」

首を傾げるに野澤は苦笑。

「へぇー何かほのぼのしてて良いですね♪
あ、ミヤさんは?」

「・・・家にいるかな。本読んだり。」

「ミヤさんおっとな〜。」

ほろ酔いの氏原がニヘラと笑う。
その頭をポスっと叩く宮沢。

「ウジは釣りかショッピングだよな。」

「そうスね、俺めっちゃアウトドア派なんで!!」

ふむふむとメモを取るを笑うのは三田だ。

「そんなもん使えるネタになる?」

「はい、充分です!!えっと、三田さんは・・・?」

「パソコンかな。
あとはNumberみたいな雑誌読んだり。」

「あ、俺も趣味インターネット。」

挙手するのは英学。
は更につっこんだ質問をする。

「ヨンハさん、
どんなサイトまわったりするんですか?」

「そうだなぁ…在日朝鮮人の人のページとか。
勿論サッカーも。・・・で締めに焼肉。」

「焼肉!??」

「そうそう、ヨンハの大好物なんだよ。
コイツの所為で2週間に一度は必ず焼肉。」

深澤が困ったと言う風に笑う。
朝鮮人らしい英学の一面を見たような気がした。

「スエさんは何してますか?」

「俺はー・・・と、それよりちゃん飲んでる??」

「飲んでますよーあたし強いんですv」

未成年なのには自信満々。
確かにシャンパンはとっくに空だし、
ビールも2缶目に突入している。
しかし全く酔った表情を見せていない。

ちゃん気に入った!!
ここの奴皆酒弱くてつまんなかったんだ。」

どうやら宮沢も酒豪らしい。
ビールをどんどん開けていく。

「あ、じゃあ辰君の趣味は?」

は先輩達に飲まされ顔が真っ赤の山形に聞く。

「俺ぇ?俺は買い物〜。
ちなみには休日何やってんの?」

急に話を振られ考え込む

「あたしは・・・うん、映画かな。
新作出るとすぐ観に行っちゃうんだv」

「あ、俺も映画好きだよ。」

「マサさんもですか!?
是非一緒に映画館行きましょう!!」

今度は深澤と話を盛り上がらせる。
1人険しい表情なのは氏原。
それに三田が気付く。

「ウジ、どうした?」

「何で山形の奴ちゃんと
あんな親しげに呼び合ってる訳!?しかもタメ口!!」

酒の力を借りて感情丸出し。

「あれじゃないか?
さっきちゃんの部屋案内した時・・・」

「は!?そんなの抜け駆けじゃん!!」

・・・お前が『山形、迎え行って来い!!』って言ったくせに。
そうツッコみたい三田だが氏原に
キレられると面倒な為何も言わない。

「俺も絶対仲良くなってやるー!!」

「そうしろそうしろ。」







「美味かったス!!」


鍋の中身もなくなり、
末岡は満足そうに言う。
本当ですねぇと返す

「あ、ちゃんも明日ってか毎日
良ければ一緒に食べようよ。」

「いいんですか?」

深澤は勿論という風に頷く。
続けて宮沢が言った。

「1人女子いるだけで華やかな食卓になるしな。」

「じゃあお言葉に甘えさせて頂きますvvv」

宴の後このように平然と会話しているのは
宮沢とだけだろう。
山形・氏原は完璧ダウンで爆睡。
他のメンバーも結構よろよろになっている。

「ノザー此処で寝るなよ?」

「良いじゃないスか〜。
どうせ12時位までは皆いるんだし。」

目がウトウトしている野澤に宮沢が注意。
は不思議そうだ。

「12時?」

「あぁ、夕食後結局は寝るまで皆
ここで話したりしてる事が多いんだよ。」

深澤が空の鍋を持ち上げながら言う。
持っていたビールをごくっと一口飲む

「仲良いんですねぇ。
でもいっつもお2人の部屋なんですか?」

の質問に宮沢と片づけを始めた深澤は目を見合わせる。

「そういえば・・・そうだよな。」

「いつも俺らのとこスね。何でだ?」

しばらく思考。
そして宮沢がポンと手を打った。


「俺らの部屋以外に8人入れるとこないからだ。」


そうだそうだと深澤も頷く。

「え?でも間取りって全部屋同じじゃ・・・」

「まず三田とウジの部屋。
三田が掃除してもウジがすぐ散らかす。」

深澤の頭には散乱した氏原の洋服と
釣り道具が思い出されていた。

「ノザとスエ。2人とも面倒くさがりで
物を置きっぱなしにするからだんだん部屋が狭くなってる。」

キッパリと言う宮沢。
はクスっと笑う。

「辰君とヨンハさんもですか?」

「いや、あそこは・・・」

目を逸らす深澤。

「余りにも2人のセンスが違いすぎてあんまり・・・」

声を合わせる。



「「 入りたくない。 」」



絶対写真に収めよう。
好奇心に駆られそう誓うだった。






 

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