オレンジ。 4



嘘ー強くないじゃないですかぁ!!」

午前1時。
コタツで爆睡し始める小林と高橋に
は不満そうに言った。
そのの肩をポンと宮沢が叩く。



ちゃん・・・おかしい。」



便乗するように頷く起きている面々。

「俺ミヤさんが弱ってるの初めて見たもん。」

「あ、俺もかも。」

氏原と三田の21歳コンビが話し合う。
はおかしくないのにと拗ね気味。
隣では山形が英学をつついている。

「ヨンハさんこれ以上飲まないで下さいよ?
明日遊べなくなるじゃないですか。」

「あ、そっか。
俺新しいマフラー欲しいんだよな。」

そう言って酒から手を引く。
は首を傾げた。

「明日のオフお二人で何処かに行くんですか?」

「俺らだけじゃないけど。
ウジとミタとサトルさんも。」

「俺とかさ、福岡から来てるし
新潟に知り合いあんまいない訳よ。」

「あ、そっか!!だから辰君達オフも
アルビの皆さんと一緒なんだね。」

理解した様子のにそうそうと頷く山形。
しかし新たなる疑問が。

「見つかったら大変じゃない?
アルビのサポって最強って言うし。」

「多分バレてるよな?」

「あぁ絶対。」

顔を見合わせキッパリと言う氏原と三田。

「でもそっとしておいてくれるっていうか。」

「うん。ちゃんとプライベートっての
分かってくれるから良いサポーターだよ。」

「へぇ・・・」

見つかろうものなら写真・サイン攻めに遭うの
だろうと思っていたは意外といった表情。
氏原はの頭を撫でる。

「だから俺らは安心して出かけられるわけ。
あ、ちゃんも行く?」

「え!??あたしは・・・」

「良いじゃん!行こうよ!!」

遠慮気味のを山形も推す。
そこで英学が挙手。

「じゃあさ、買い物止めて新潟の名所に行くとか。」

「あ、温泉なら俺も行く。」

「良いッスね、それなら俺も。」

他称老け組の宮沢と深澤が参加決定。
誰も温泉などとは言っていないのに。
しかし選手達は乗り気な様子。

「寒いし俺は賛成ッス!!」

「新潟って月岡温泉っていう
全国的に有名なとこあったよな?」

「でも何処にあるんだろう・・・」

山形・三田・英学が頭に疑問符。
そこでずっと黙っていた野澤が一言。

「唯一の地元出身者カンさんに聞けば?」

「お、ナイス意見ノザ。」

そうと決まればと宮沢が携帯を取り出し神田に電話。
知らない間に思い切り話を進められているは動揺。
深澤がそれに気付く。

ちゃん温泉嫌い?」

「あ、いえ好きです!!でもあたしなんかが
邪魔して良いのかなって・・・」

「ちっとも邪魔じゃないし。
むしろこいつらちゃんと一緒だから行きたいみたいだし。」

「そーそー。
勿論取材カメラ持ってってOK★」

優しく言う深澤にウィンクする氏原。
その時宮沢が通話を終了する。

「多少遠いみたいだけどまぁ大丈夫だろって。
な、ノザ。」

「何で俺に聞くんスか・・・?」

「だってノザの車が1番でかいし。」

それだけの理由で連行されるらしい。
野澤の1人ぶらつき計画崩壊。
氏原がジャンプして立ち上がった。

「そうと決まればもう遅いですし俺帰ります!!」

「ウジ、ちょい待てって。
明日何時に集まるか決めてない。」

部屋に戻ろうとする氏原を三田が止める。
考える宮沢。

「うーん・・・早い方が良いかもな。
暗くなると道に迷いやすいし。」

「妥当な線で8時位スかね。」

「だな。今から準備しても5時間は寝れるはず。」

結局英学の案を採用して8時に車庫前に集合が決定。
了解と敬礼し氏原と三田は帰宅。

「あれ、ウジと三田帰ったんだ。」

そう言うのはようやく風呂から上がった末岡。
山形と英学はかなり楽しそうだ。

「ヨンハさん忘れ物しないようにしましょうね!!」

「うん、キムチとかな。」

「いや、それはいらないだろ。」

宮沢冷静なツッコミ。
疎外感を感じて末岡は無理やり話に入る。

「何、何の話!??」

「明日温泉行く話。スエも行く?」

「あー…オフはダチとカラオケなんだよな。」

ごめんと野澤の前で手を合わせる。
ただでさえ8人で一杯一杯なため
末岡の断りに野澤は一安心。

「じゃあ宜しくお願いします!!」

しかしその横でお辞儀するが。
どうやら深澤の説得に温泉行きを決めたらしい。
満足そうな深澤と宮沢。

「二日酔いにならない事を祈ってじゃあ明日。」

「はい!!今日はマサさんミヤさんご馳走様でしたv」

「いつでも来なよ。オヤスミ。」

「はい、失礼します!!」

「あ、が帰るなら俺もっと。」

「女の子の夜道は危険だからな。」

「ヨンハさん・・・夜道って1mじゃないスか(笑)」

山形も毛糸の帽子を被って準備。
ヨンハも合流し3人で部屋を出て行った。

「さてと、サトルさんとナオキさんどーすっかな。」

「多分起きませんね。」

「仕方ない、このまま寝させといて
明日早目に起こして温泉誘おう。」

宮沢と深澤でそういう結論を出す。

「んじゃ俺も帰ろうかなぁ・・・ふぁ。」

「ノザ。」

欠伸をしながら立ち上がる野澤の服の裾を
思い切り引っ張る末岡。

「何?」

「温泉・・ちゃんも行くの?」

「あぁ、うん行くって。」

「聞いてないし!!」

即行で携帯を耳にあてる。

「あ。もしもし?俺々スエ。
明日急用で無理んなったわ。うん、じゃな。」

断りの電話。
末岡はニッと笑う。


「俺も行く♪」



「「「 ・・・・・・ 」」」



急用ねぇ。
末岡の現金さに沈黙する野澤・宮沢・深澤の3人だった。







 

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