-Step- 10


「お邪魔しましたー。」」」


午後9時。
夕食を終えた悟志・直宏・剛を見送り
はまた部屋の中に入った。

ちゃんこっち来て話しよーや。」

すぐに手招きするのは大輔。
コクッと頷きはソファに腰を下ろす。
勇樹・和幸・啓太は風呂のようで
わいわい騒ぐ声が聞こえてくる。

「何かごめんな、余計な仕事増やしてさ。」

「余計?」

「ホラ、3人の分まで料理作らせて。」

光の言葉には全然と首を横に振る。

「何かもう仕事と思ってやってないですからv
純粋に皆さんに料理作るの楽しいんです。」

「感動したっ!!」

「小泉首相かっつの、寒いわハユ。」

「俺は素直に感想述べただけッスよー。」

ツッコむ大輔に隼磨は拗ねた顔。
そこではポンと手を叩く。

「あ、今日の初練習どうでしたか?」

「んーとねぇ…今日は紅白戦とかしたり。
とにかく初めてのピッチだったからやりずらくてさぁ。」

「とにかく慣れる事前提って感じで
練習内容的にはまだまだ。」

達也と嘉人が不満そうに言うが、
楽しそうな顔で練習の様子を語る。
本当にサッカーが好きなんだとには思えた。

「一回戦はどことやるんですか?」

「俺らはグループDってとこなんやけど
28日にパレスチナとやんねん。」

「明後日!?あの、強いんでしょうか…?」

不安そうに聞くに5人は笑い、
大丈夫だと声を掛けた。
ポンとの頭に手を置くのは嘉人。

「心配すんなって。
俺ら負けるつもりで試合する訳じゃねえんだから。」

「例えそれで負けたとしても、
グループ内で1位通過できれば問題ないから。」

「ま、とりあえず全勝する気満々だけど。」

挽回してみせるよという頼もしい光と
自信溢れる隼磨の言葉に
は笑顔になる。


「頑張って下さい!!
皆さんなら絶対優勝出来ます!!」






「阿部っち?何ぼーっとしてんの?」


場所は変わって浴室の脱衣場。
風呂から上がり着替えた和幸は
鏡の自分を見つめ続ける勇樹に尋ねる。

「何?阿部ちゃんナルシスト?」

「違うし。…何かさ、この唇で
ちゃんにキスしたんだと思うとさー…」



「「は!!!???」」



啓太と和幸の目が見開かれる。
口に指をあてていた勇樹は自分の
失態に慌てて首を横に振った。

「ちがっ、ごめ、今の嘘!!」

しかしもう遅い。
パニック状態の和幸。

「何それ?どういう事!?
何で阿部っちがちゃんにキスしてんの!??」

「勇樹さん詳しく聞かせて貰おうかなー?」

恐ろしいほどの笑みで聞く啓太。
勇樹はついに観念。

「マジで誰にも言うなよ?
っつーかちゃんに絶対言うな。」

「いや、何で本人に話すと駄目な訳?」

不思議そうな二人に勇樹は頭を軽くかくと
ペコッと頭を下げた。


「ゴメン、寝込み襲った感じ。」







「あれ、勇樹は?」


リビングのドアが開き中に入ってくる
和幸と啓太に大輔が首を傾げる。
しかしその二人は顔を見合わせ

「「風呂に沈めた。」」

一言。
あの優しい和幸でさえも毒舌発揮。
すぐにを見る。

ちゃん、あいつケダモノだから
ぜーったい近づいちゃ駄目だよ?」

「カズさん、阿部っちサンちゃんに
何かしたんですかぁ!???」

慌てる達也にが否定する。

「え?何もされてませんよ!?」

ちゃん不憫ー。」

啓太がよしよしと頭を撫でる。

「阿部ちゃんからは俺が守ってあげるから。」

「鈴木さんどうしたんですか??大丈夫ですよ、
だっていつも周りに皆さんいるじゃないですか。」

そう言われればそうだよなと頷き
安心する達也や隼磨に対し


「あん時か…」


光だけは確実に行動を読んでいたという。





まぁここいらで天然入ってる阿部っち発揮で。
というかこの事実を知った啓太やカズから
また甘い話を広げられたらな〜と思ってますvvv
思ってるだけだけどね(爆)


 

SEO [PR] 爆速!無料ブログ 無料ホームページ開設 無料ライブ放送