-Step- 5



「さて、寝よう。」

「賛成、即寝よう。」


午後10時。
最近なら子供でも起きてるであろう時間帯。
パジャマ姿の隼磨と達也は二人で言った。

「・・・絶対まだ寝させへん。」

「魂胆丸見えだっつの。」

ジロリと睨んで返すのは大輔と勇樹。
そう、田中兄弟が考えてる事は同じ。



と早く3人きり(日本語変)になりたい。


しかし二人は笑って誤魔化す。

「なっ何言ってんスかぁ、ただ眠いだけですしぃー。」

「そうそう。俺ら早寝早起きの良い子ッスから。」

「「嘘つけ。」」

ダブル突っ込み。
その時頭をタオルで拭きながらがリビングに入って来た。

「やっぱお風呂は良いですねぇ。」

「あ、ちゃん今日はお疲れ様。」

満足そうなに優しく和幸が言う。
光も便乗。

「んで有難う。俺ら恵まれてるよ。」

「や、森崎さんも三田さんも止めて下さい!!」

お礼を言われるとは思っていなかったため慌てる
そんな健気な姿にまた可愛いなと思ってしまう面々。
ソファに腰掛けたの元へ達也と隼磨がすぐにやって来る。

ちゃん眠くない!?」

「へ?いや別にそんな・・・」

「え!?眠い??じゃあ早く部屋に行こう!!」

勝手に話を進めようとする二人に啓太がチョップ。

「行くなら二人で逝けっつーの〜。」

漢字間違ってます。
達也が頭を押さえながら反論する。

「痛ったぁ・・・良いじゃないですかぁ!!
今日ずっと俺ら置いてちゃんと遊んでたんだしぃ。」

「それはお前が寝てるのが悪い言うたやろうが。」

ボソッと口を挟む大輔。
また帰宅後のような喧嘩が勃発しそうな予感。
しかし険悪なムードに気付かないは回りをキョロキョロ見渡す。

「阿部さん、あの・・・大久保さんは?」

「寝てる。」

即答。
しかし此処にはいない。

「もしかしてもう部屋ですか?」

「そう。食って風呂入ってすぐ寝た。」

「嘉人は子供みたいだよな。」

和幸の言葉にはそうですねとクスクス笑う。
そこで勇樹がぶるっと震えた。

「何か夜になると昼より冷えるな。」

「そうかもしれないです・・・あ!!」

その言葉には押入れの方に向かった。
中から毛布を2枚取り出す。

「阿部さん、これでちょっとは凌げると思います。」

「あ、サンキュ。」

毛布を受け取り肩から掛ける勇樹。
はもう1枚を持ってドアを出て行った。


「大久保さんにも渡してきますね!!」








「・・・失礼しまーす・・・」


起こしては悪いと思い小声で言って扉を開ける。
3つ並んだベットの中央では案の定熟睡中の嘉人が。

「うわ、これじゃ風邪引いちゃう。」

布団は寝相の所為で見事にベットから落ち、
ジャージはめくれ腹も足も出て散々な状態。
はゆっくりと持ってきた毛布を掛け更に布団を乗せる。

「ん・・・あれ、ちゃん?」

どうやら上にかかる重さに嘉人が目を覚ましたらしい。
目を擦りながらボーっとした目でを見る。

「あ、すみません起こしてしまって。」

「別に大丈夫だって。今日寝まくったから。」

「良い事ですよー明日から練習なんですよね?」

「そ。結構ハードなんだよなぁ。」

「だったら今のうちに睡眠不足は解消しないと!!」

そしてお邪魔しましたという風に出て行こうとする。
しかしそのの手を嘉人がぐっと掴んだ。

「?大久保さん?」

「・・・もう少し話しようって。
って事でハイ、そこに座る!!」

右側のベットを指差す。

「良いんですか?疲れを・・・」

ちゃんとのトークも疲れを癒す効果がある。」

自信たっぷり。
は笑うと嘉人の言われた通り空いたベットに座った。


「じゃあお言葉に甘えて・・・」








「なぁ、ちゃんは〜?」


それから数十分後。
喧嘩を無事終えた啓太が和幸に聞く。

「嘉人に防寒の毛布渡しに行ったよ。」

「カズ、でも遅くないか?」

勇樹の問いにそういえばと和幸も首を傾げる。

「まっまさか何かされてるんじゃ!??」

青ざめる隼磨に光がクールに返す。


「少なくともハユよりは理性あるから安心。」


皆納得。
1人拗ねる隼磨。

「分からないじゃないスかー万が一って事もあるし。」

「ほな俺が見て来るわ。
俺の部屋で勝手な事されたら困るしな。」

立ち上がる大輔。
俺も行きますと達也が便乗。
二人は部屋に向かった。








「「 あ!! 」」


嘉人の寝ている部屋。
揃えて声を挙げる二人の元に結局は全員が集合。
勇樹が中を覗き込む。

「何があったんだよって・・・あ。」

「うわっ、嘉人オイシ〜。」

素直な感想を言うのは啓太。
嘉人はさっきと変わらず真ん中のベットで爆睡。
しかし違う事が1つ。
その横のベットでも熟睡していたのだ。
どうやら話しながら二人とも寝てしまったらしい。

「やっぱちゃんも目に見えない疲れがあったんだろうな。」

光が冷静に分析。

「どうする?このまま寝させとく?」

「当然。起こすの可愛そうだしな。」

和幸と勇樹が話し合う。
そこで大輔の一言。



「取り敢えず嘉人を退けんとやな。」



二人で寝ていたのには妥協するにしても
このままにはしておけない。
結局嘉人は7人の手によって達也と隼磨の部屋に連れて行かれるのだった。




存在感薄めの大久保君を今回はクローズUP★

 

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