unite 13


「この角度じゃ右サイドが…」


練習で紅白戦が開始された直後。
カメラを持ったは不満そうに立ち上がった。
スタッフの1人に逆サイドへの移動の許可を貰い
ゴール裏を通過する。
その時

ちゃん危ない!!」

振り向いた瞬間サッカーボールが
の頬を軽くかすめた。
ダッシュして来るのは充と坂田。

「怪我ない?」

「マジ大丈夫かよ!?ごめん!!」

どうやら蹴ったのが坂田らしい。
頬を触って心配そうに顔を覗きこむ。
しかしはそれどころではない。

「余裕だから!!早くピッチ戻ってお願い!!」

自分の所為でプレーが中断される。
その事が申し訳なくてたまらなかった。
の意図を読んだ充が坂田の背中を押す。

「余裕だって。
皆待ってるから行こうよ大輔。」

戻っていく二人には一安心。
充が振り返ってにこっと笑う。


「二度とこんな事ないようにボール止めるからさ。」






「っあー…驚いたぁ。」

逆サイドに到着してようやく鼓動が早くなってくる。
マトモにくらっていたら午前中の擦り傷どころ
ではなかっただろう。
手で胸のあたりを押さえる。

「もっと気持ち引き締めなきゃ。」

そしてパンと両頬を叩いてカメラを持つ。
ゴール前にアングルを合わせた瞬間だった。
激しくゴールネットが揺さぶられる強烈シュート。
勢い余って押したシャッターだが、
人物・ゴール共に躍動感溢れて写っていた。

「達也さん凄っ…」

思わず声が出る。
啓太のロングフィードに合わせ
達也がスペースへ飛び出してのシュート。

「ナイスシュート達也さん!!」

の声援に達也はへへっと
照れながら嬉しそうな笑顔を浮かべた。
そして前半終了。
ピッチに座って水分補給する選手達の
元に走って行く

「啓太さんもナイスアシスト!!
でも今日はシュートの回数が全体的に減ってるよね。」

「サンキュ。昨日6失点だったろ?
DFは監督に相当絞られたみてぇ。な、三田?」

「あぁ。そりゃもう徹底的に。
就寝前にDFだけ呼び出されて1時間ほど説教。」

山本監督をちらっと見て苦笑する光。

「あたしが寝てる時に大変だったんだー…
でも凄い!!もう成果が出てるじゃないですか!!」

「せやろ?ま、同じ過ちは
繰り返さへんのが当然やんな。」

「取り敢えず後半もこの調子で行きたいよな〜。」

話を聞きつけ集まるのは誠と充。
はにこっと笑う。


「じゃあ後半はもっとDFに注目しなきゃね!!」







「やっぱ同い年って得だよな。」


後半が始まりそうな様子を見計らって
ピッチ外に出て行くを見ながら勇樹が言った。
頷くのは和幸と剛。

「あぁちゃんとって事?同感。
特に仲が良いのってカクや充だもん。」

「どうしても年上ってなると自覚なくても
気を遣っちゃう部分あるだろうしね。」

そして3人での方を見る。

「そういう年の壁を越えるには
只管話しかけるしかないよな?」

「そこで提案なんやけど。」

勇樹が言った時いきなり顔を出すのは大輔と隼磨。
剛は首を傾げる。

「提案?」

「今阿部っちさんが只管話しかけるしか
ないって言ったじゃん?」

「その為には話しかける場がないと
どうにもならんやろ。」

「でも普段は19歳組が取り巻いてる
から只管って言うのは難しい気がする。

「カズの言う通りやねん。せやから後半終わったら…」

和幸を指差し大輔が力説。
まだ話の意図が分かってない面々に
大輔と隼磨は肩を組んでニヤっと笑った。

「いつもやっとるあれをゲームにせえへん?」

「しかも利益と罰ゲームのある!!」






アトガキ:ゲームって何でしょうね〜v
定例会議で話し合ったアレを是非亜乃宜しく★
あたしも書きたかったんだけど行数的に断念。
また次の機会にやらして貰います!!
あー書き終わってなんだけど今無償に
ナオ君が出したい(笑)あと山瀬君。

最近アトガキじゃなくなってて申し訳。
亜乃続き頼んます!!


 


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