unite 15


「「んっふっふっふー」」


バーあて終了後。
勿論笑顔に満ち満ちているのは剛と遼一。
それを直宏と直哉が苦笑しながら見つめる。

「怪しいよな、二人とも。」

「よっぽど嬉しいんでしょうね。
俺はもう他の人の視線が痛くて…」

そう言うのも無理はない。
成功直後は自分も嬉しかったので舞い上がっていたが
後から考えれば先輩達の妬みをかった事間違いなし。
溜息をつく直哉を含める勝利組のもとに大輔が歩いて来る。

「タケ、お前そろそろ罰ゲーム考えんとあかんのちゃう?」

「ん〜俺もう満足なんで監督のグランド5周で別に良いんスけど…」

ゴール付近でまだボールと格闘している
面々を見て言う剛。

「そりゃ駄目だって。つまんねぇもん。」

ちゃんが変だなって感じる罰ゲームやりたいよな。」

「…二人だってやっと抜けたくせに。」

肩を組みそう言う啓太と勇樹に
勝利組枠次点の光が冷たい一言。
その時バーに衝撃の走る音が。
大悟が口を開く。

「あ、成岡がクリアーしましたね。」

「残ってんのは…坂田とカクだね。」

「でもあの2人もう無理じゃね?
あたる気しねえもん。」

人数確認する和幸に悟志がそう言って全員が納得。
それは監督も同じ事を思っていてついにホイッスル。
2人はそのままグランド5周罰ゲームに突入。

「危なかったー。俺もっとバーあて練習しないと…」

「お疲れさん。大丈夫大丈夫〜、
お前より下手な年上Jリーガー2人もいるし。」

一息ついて戻ってくる翔に充が肩をポンと叩いて言う。
そこで何かを閃いた様子なのは隼磨。

「タケ、面白い罰ゲーム考えたかも。」

「ハユ、何?」

「年上Jリーガーって言葉で思いついたんだけど、
あの2人ちゃんとタメじゃん?」

勿体ぶった様子に皆の期待は高まる。
隼磨はニヤッと笑った。


「今日これからちゃんをー…」








「あれ、今日は喧嘩しないんだね?」


そして夕食。
自分の所為ではなく常に席取り合戦が行われて
いると思っていたは着々と席に座る選手達に首を傾げる。

「これからはずっとないはずだから。」

余裕の表情での隣の席に座るのは直宏。
剛・直哉・遼一も残り3つの席に腰掛ける。
今日の夕食はバイキング。

「じゃああたし食べ物取って来…」

「あー!!ちゃん良いの良いの!!
今日はちゃん何もする必要ないからさ。」

遼一がそう言った時選手達がクスクス笑い出す。
不思議がるの横に現れたのは坂田と誠。

「何をお召し上がりになりますか…様。」

「俺た…私達が持ってきますので。」

「は!?ちょっ、坂田、カク!??」

いきなり様付け敬語に目を見開く
そしてどうしようと直哉の肩をガクガク揺らす。

「今からさんの召使いやるみたいですよ。」

「召使い!??」

全く訳が分からない。
その様子を読み説明しだす剛。

「練習の最後にバーあてやってただろ?
あれの罰ゲームだから気にしなくて良いよ。」

「罰ゲーム…?」

「そ。対象者がこの二人なわけ。」

隣のテーブルから話に加わる啓太と大輔。

ちゃんが遠慮するなら俺がやるわ。
えーと、唐揚げとスパゲティー持ってきたってー。」


「「…かしこまりました。」」







「畜生ー凄ぇ悔しい!!」

「同感やな。っつーか俺ら松井君とかの
パシりやってんのと変わらんのとちゃう?」

少し座席から離れ料理を盛りつけながら
小言を言う坂田と誠。

「ホンマ次絶対勝ったるわ。
相当屈辱的な罰ゲームさしたる…」

「そりゃ当然だけどさ。
ハユさんも変な罰ゲーム考えてくれたもんだよな。」


「「 『今日これからちゃんをお姫様と思って敬え』 」」




アトガキ:何だコレ(笑
まぁ普段一番仲良いタメ陣だからこそ
主人公に敬語使わせたら面白いだろうな〜と。
罰ゲーム続行中の話になりそうだけど亜乃頼んだ!!(酷
甘い話にそろそろ持ってきたいなーと考えつつも
すぐギャグ調にしてしまう作者の馬鹿加減に乾杯。

…はっ!?また山瀬君出し損ねたっ!!Σ( ̄□ ̄;


 


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