unite 18


「これって・・・」
「インタビューを録音したテープ?」
が落としていったカセットテープを手にとって
直哉と翔が首をかしげる。



「永田さんいつの間にインタビューなんかしたんだろ。」
直哉がポツリと呟いた。
「それよりさ、中身、気にならない??」
なぜかウキウキ顔の翔。
翔が何を言おうとしてるかを
その様子から、ばっちり読み取った直哉が言った。



「そう言えば、坂田さんと大悟さんの部屋に  
カセットデッキあったよなー・・・」



そう言ってにやりと笑って
「よーっし!503へ急げ!!」
「おー!」
2人は坂田、大悟の部屋である503号室へ急いだ。



「坂田さん!大悟さん!カセットデッキ貸してください!!」
ノックもしないでいきなり扉を明けて
2人が坂田、大悟の部屋へ突入した。



「うわっびっくりした!入ってくるときくらい  
ノックしろって!!」
本当に驚いたようで、びくついた大悟が言った。
「あ、すいません。」
ペコリと2人が謝る。
「まぁいいけど。で、なんだって?」



「さっき廊下でテープひろったんですよ。」
「『永田充インタビュー』ってかいてあって」
「「気になりません・・・!?」」
翔と直哉が交互に言葉をつなげ
ここに来た理由を説明した。



「まー確かに・・・ってそれって  
ちゃんの持ち物なんじゃねーの?」
勝手に聴いて良いの?
と、大悟が優等生な意見を述べた。
「そーなんスけどぉ・・・気になるじゃないですかー。」
「もしかしたら永田さんがさんに  
告白してるかも!なーんて・・・」
ははは、と笑いながら翔が言った。
勘の鋭いやつである。



「あれ?そう言えば坂田さんは??」
部屋に大悟しか見当たらないので
直哉が尋ねた。
「あー坂田今ちょっと出てるみたい。」
さらっと大悟が答えた。



「で、テープのことだけど・・・  
それ話したってことは、俺にも聴く権利あるよな?」
ニヤリと笑って大悟が言った。
「もちろんです!!」
グッと親指を立てて、翔が言った。



「よっしゃ!善は急げ!!」
大悟はそう言うと、部屋の隅に置かれている
カセットデッキをひっつかんだ。
それに、翔が手に持っていた例のテープを入れて
再生ボタンを押した。



『―――・・・あ、これ録音もさせて貰うね。
じゃあ次、DFになったきっかけは?』
カセットデッキからはの声が聞こえてきた。



「インタビュー普通にやってるんですね。」
「しっ!」
直哉が呟いて、静かに、という仕草で
大悟がそれを制した。
3人でカセットデッキを囲み
真剣に聞き入っている。



『永田君??』

『へ?あーごめん。 聞いてなかった、何だっけ?』

『DFになったきっかけ聞いても良い?』
『あぁ、何か幼稚園の時サッカーやっててー
後ろの方でボーっとしてたらそのまま?』

『それ凄い納得出来るし!
今だって意識飛んでたもん。』



テープからはの笑い声が聞こえる。
「永田さんそんな理由でDFやってたんだ・・・」
直哉が呟いた。
「まぁ幼稚園の時だし!」
翔が笑ってそう言った。



『それは ちゃん見てたからだって。』

『へ?』

『だから』
ちゃん見るのに集中してたの。
好きな子と二人きりなんだから当然じゃん?』

『普段はボーっとしてるかもしんないけど、
ちゃんに関してはボサッとしてるつもりないから。』

『嘘・・・』


そこでテープは切れていた。



テープが終わってからしばらく3人は言葉を失っていた。



「嘘、って言いたいのはこっちだって・・・。」
最初に沈黙を破ったのは、大悟。
「どーすんの翔!当っちゃったじゃん!  
告白してるかも〜とかって!!」
直哉がバシっと翔の背中をたたいた。
「ど、どうしよう・・・・」



「と、とりあえず!これはさんのものだからさ!  
返そうよ!うん、それがいい!!」
翔は早口でそう言うと、テープを巻き戻し始めた。
カチャン、と最後まで回り終わった音がして
翔がデッキからテープをとりだした。



「大悟さん、このことは秘密に!!」
「お、おう!お前らもな!!」
「でも坂田さんいなくて良かったかも・・・。」
そう言ったのは翔。
どうして?という2人の問いに
「坂田さん、たぶんさんのこと好きになってると思うから」
と、中々の洞察力を持った翔が言った。



「当ってるかも・・・」
大悟が同感、と頷いた。
「良かった―坂田さんいなくて!!  
とりあえず、早くこれ返しに行かないと!!」
ほら行くぞ、とぼーっとしている直哉を小突いて
翔が言った。
「うわ〜〜どうしよう俺・・・  
永田さんの顔まともに見れないかも・・・」
そう言いながら部屋を出て行こうとするのは直哉。



「「お邪魔しました―・・・」」
直哉と翔が部屋からで行こうと玄関まで来ると・・・



「うわっ!びっくりした!!」
扉の前に、坂田が立っていた。
ここの部屋は、部屋から玄関が死角になっている。



「坂田さん、いつからそこにいたんですか・・・!?」
直哉が恐る恐る尋ねた。



「DFになったきっかけ聞いても良い?、くらいから・・・」
おもいっきり低いトーンで坂田が言った。



おもっきし初めのほうだ!!
3人は己が硬直するのがわかった。




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unite18話〜!イェ!
だんだん流れは告白の方へ〜!
楽しいですね!
菊地君は京都入りしてくれるんですかね!
一生懸命双眼鏡で菊地君ウォッチャーしてました
西京極で。見つけれなかったんですけど
見てたところにいた模様です(ウヒ
京都にきたら城陽行くぞコラァ!!

アトガキじゃなくてすんません。
坂田は主人公が好きでした。
告白すんのかな・・・
っていうか大悟が可哀相だな(笑)

ってことで成、次ヨロシクー!

 


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