unite 2


「これから2ヶ月間よろしくってことで  
自己紹介でもしてもらおっか!」

宿舎内にある選手たちの憩いの場として
用意されてある談話室。
の部屋に遊びに来た大輔・誠が
声をかけて集まった選手達と
ちょっとした座談会をはじめた。



自己紹介でも、そう言ったのは鈴木啓太。
「さっきは俺らが一方的に言ってたからね。」
ちゃんのこと知りたいし。」
その啓太に便乗して言うのは勇樹と浩司。
「えっと・・・じゃあ簡単に。」
少し照れた様子では口を開いた。



っていいます。  
今19歳でまだまだ新人の記者です。  
サッカー雑誌の記者になってまだ日が浅くて  
知識もちゃんとしたの持ってないです。  
分からない事も多くて色々迷惑かけると思いますが  
2ヶ月間よろしくお願いします!!」
パチパチ、と拍手が沸き起こる。



「ねーちゃん。取材ってどんなことするの?」
そう尋ねたのは、和幸。
同じことを思っていた啓太・隼磨が
うんうん、と頷く。
「えっと、ちゃんとは決まってないんですけど  
2ヶ月間の合宿での選手達の生活ぶりとか  
トレーニング内容とか・・・  
なんかそういうのを記事に起こして・・・  
アテネオリンピック前に公式本を出すらしくて  
それに使うみたいです。」
「密着取材やもんね。」
の言葉に大輔が付け加える。



「アテネ世代公式本ってヤツ?」
「俺らが主人公?」
「すげーじゃん。」
和幸・啓太・隼磨が声を上げる。
「若いのに凄いね、ちゃん。」
そう言うのは光。



「凄くないですよ!!全然!!  
皆さんのほうが凄いです。  
アジア大会もアジアユースも見てました。」
光の言葉に驚いて
手を横に振って否定する



ちゃんて俺らと歳かわらんやん?  
やから、タメ語でえぇとおもうんやけど。」
「え・・・でも松井さん達とは2つ差ですし・・・」
大輔の提案にはそう返した。
ちゃんてカクとタメやろ?  
カクなんか俺にタメ語やし。なぁカク?」
大輔はそう誠に話を振る。
「時々敬語使ってますよ!!  
まぁでもだいたいタメ語かなー松井君には。」
誠がそう答える。
「2つ差だったらタメも同然だし俺はいいと思うよ。  
その方がちゃんも俺たちと打ち解けれると思うしね。」
にこっと笑ってそう言うのは勇樹。
「俺もその案さんせーい!!」
挙手して言うのは隼磨。



「2ヶ月間一緒にいるんだしさ、いいと思うよ?  
その方が取材しやすいでしょ。  
気楽にいこうよ、ね?」
横からそう優しい言葉をかけるのは直宏。
「じゃあお言葉に甘えて・・・いいんですか?  
私結構思ったことズバズバ言っちゃう性質なんで  
タメ語とかになったらすごい事に  
なっちゃいそうなんですけど・・・・・」
恐る恐るが尋ねる。



「全然かまわへんよ。  
その方が俺らも気楽にやれるし。」
「うん。俺もそう思う。  
名前もさ、呼び捨てでいいよな!」
大輔が笑顔で答え
それに頷いて啓太が言った。



「ややこしいもんなー。ハユと達也が田中で  
阿部は俺と高校生に1人いるし  
嘉人も高校生に大久保って子いたし・・・。」
思い出したように勇樹がそう言う。
「あーでも俺と松井さん下の名前同じ・・・」
今まで静かにしていた坂田大輔が声を上げる。
「坂田は坂田で、松井君が大輔でいいんちゃう?」
そう提案するのは誠。
「じゃあそれで。  
呼び捨てで坂田って呼んでくれていいから。  
ってか俺ら同い年だし。よろしく。」
坂田が片手をあげてに挨拶した。



それからしばらく、思い思いに喋り始めた。
も近くに座っていた啓太・光・直宏らと
世間話に花を咲かせた。



「みなさん仲良いですね〜・・・」
が呟いた。
「この合宿までに何回か会ってるメンバーだからね。」
「みんな面白いヤツばかりだから  
笑い耐えなくて楽しいよ、な!」
啓太の声にうんうん、と頷く2人。



この談話室に今いるのは10人ほど。
歳が近い事もあるのだろう
みんながみんな仲が良い。



ここに来るまでの電車の中で
は色々な事を考えていた。
選手たち同士でいざこざがあった場合
自分は取材をしていいのかどうか
選手達の空気に混ざれなければ
取材など出来ないんじゃないか・・・
そんなことばかり考えて
不安な気持ち一杯でここにやってきた。



しかしそんな不安は思い過ごしですんだ。
着いた直後から選手・監督は歓迎してくれて
今もなんの躊躇いもなく
選手たちの和の中に自分が入っている。
話し掛けてくれるし
話をすると、返事がちゃんと返ってくる。



同い年、1つ上、2つ上と
歳が比較的近い選手たちばかりで
高校時代に戻ったような感じがした。



2ヶ月間、みんなと一緒に生活して
密着取材が出来る事が
とても幸せだと感じた。



「みんなここにいたんだ。  
何処いったのかと思ったよ。」
バタバタと足音を立てて
談話室に入ってきたのは青木剛。
「どうしたータケ?」
剛に声をかけるのは隼磨。
「もうすぐ夕飯だって!!  
食堂に集合ってあるのに皆いないからさ〜  
探しにきたんだよ。」



「うわっ!もうそんな時間??悪い、タケ!!」
壁にかかってる時計を見て直宏が立ち上がる。
「他のメンバーもう集まってるから早く!!」
そう言うタケに続いて
談話室にいた面々は食堂へ向かった。






【アトガキ】
ハイハーイ。北塚亜乃です。
unite第2話出来ました。
この話のときはかなりのハイテンションで
行かしてもらいマッス!!
出来るだけ出せる人を頑張って
だしました!!青木君出すに出せなくて・・・
最後にちょこっとだけ///
成にバトンタッチー!
タケを思う存分だしたって下さい♪
それでは続き、よろしくvvv

 


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