unite　20 坂田はの手を引っ張って ズンズン進んだ。 は引っ張られるままに歩く。 しばらく歩いて、坂田の足が止まった。 場所は、競技場の近くの 周りからは少し陰になっている所。 「ど、どうしたの？」 の手を握ったまま、うつむく坂田に が声をかけた。 しかし、坂田はそのままで動かない。 「直哉！！遅いって！！」 倉庫のような建物の影に2つの影。 「ごめん！坂田さん、居た・・・？」 2つの影は、直哉と翔だった。 「あそこ！さんと2人でいる！！」 コソコソ話の声で、指を指しながら 翔が言った。 「進展は？」 その声は、大悟だった。 「大悟さん！来てたんですか！？」 いつのまにか、背後に立っている大悟に 驚いたのは直哉だった。 「あーうん。今。 　 食堂、すごいことになってるんだけど・・・ 　 隼磨さんがすっげ怖かった・・・。」 真顔で大悟がそう言ったので 直哉と翔は、より一層その怖さが想像できた。 「あ！坂田さんが動いた！！」 そう言ったのは翔だった。 3人は喋るのをやめて、2人の様子をうかがった。 「ごめん！！いきなしこんなトコまでつれてきて///」 坂田がにそう言った。 「全然かまわないけど・・・話って・・・何？？」 がそう尋ね、坂田は ゆっくり、深呼吸をした。 「あのさっ！永田がちゃんに告白したって本当！？」 「え・・・！？」 は驚いた声を上げた。 「うわー・・・バカだ、坂田さん・・・」 その光景を見て、そう言ったのは翔。 「ただのアホですよ！！ねぇ大悟さん！！」 興奮気味でそう言うのは直哉。 大悟は言葉を失っていた。 「永田が言ったから・・・とかじゃないんだけど・・・ 　 俺、なんかちゃんのこと 　 すっげー好きみたいで・・・。 　 自分でもどうしたら良いか、わかんなくて。 　 えっと、今すぐ返事が欲しいわけじゃなくて/// 　 合宿はあと１週間あるから 　 俺の事、意識して欲しいってゆうか。 　 　 その・・・頭に入れといてもらえる・・・？ 　 俺がちゃんのこと好きっていうこと。」 坂田は、そこまで一気に喋った。 は、黙って聞いていた。 「えっと・・・」 が何か言いかけたのを、坂田がさえぎった。 「あー！！早く行かないと御飯なくなるよな。 　 帰ろう。うん！」 わざと明るく、坂田はそう言った。 「ごめんな！急に呼び出したりして！！」 そう言って、坂田は手を合わせた。 は、何も言わなかった。 違う。 何もいえなかった。 「あ〜・・・言っちゃいましたね・・・」 ２人の様子を見守っていた翔がそう言った。 「坂田さん・・・どうなるんだろう・・・」 ポツリとそう言ったのは直哉 「大悟さん、大変じゃないですか。今晩あたり。」 「そうかも・・・」 言葉少なに大悟はそう言って ひとつ、ため息を漏らした。 夕食を食べ終わって、夜 大悟は坂田と共に、部屋にこもっていた。 坂田は、暗い顔をして、ぼーっとしている。 その横で、何もなかったように 何も知らない顔をして 大悟は、サッカー雑誌に目を通していた。 声をかけようにもかけられない。 気まずさはなかったが、居心地は悪かった。 その時、ガチャリと部屋の扉が開いた。 「おーい、おるー？」 その声は、角田だった。 「なんや、２人ともおるやん。」 その声にも、坂田は反応しなかった。 「今から何人かで遊ぶねんけど、こーへん？」 コミュニケーション必要やで、と角田が言ったが 大悟は 「俺らはやめとくよ、悪い！」 そう言って断わった。 「そっか。お邪魔しましたー。」 角田はそう言うと、部屋を後にした。 「なーんかオカシイなぁ・・・」 そんなひとり言を呟いて 集合場所の自分と大輔の部屋に戻った。 「カクお帰り！って１人・・・？」 部屋に戻ってきた角田にそう言ったのは同部屋の大輔。 「やめとくーって断わられたわ。」 「こっちも。永田さそったんだけど・・・。」 そう言ったのは、直宏だった。 「まぁいいじゃん。５人いるんだし！」 勇樹はそう言って、啓太が持ってきていたトランプを きりはじめた。 ５人でポーカーをしている時 「なんかオカシない？？今日。」 そう言ったのは大輔だった。 「俺もそう思う！っていうか坂田！ 　 絶対なんかあった！！」 そう言ったのは啓太。 今、この部屋にいるのは全部で５人 大輔、角田、直宏、啓太それに勇樹。 ５人の話し合いが始まった ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ unite２０できあがり〜！ どうもこんばんわ。北塚です。 坂田・告白編いかがでしょうか。 最近主人公がほとんど出てこないという 珍事になってますが(汗) すんませんー！！ えー当初、合宿は２ヶ月やったんですけど そんだけ長く話書くのはムリやろうってことで ２週間にしましたー。 ってことでご報告です。 次は成。 話し合いからかなー? ヨロシクです。 （２００３０４０５）