unite 4


「あー疲れたー!!」

食事を終え、部屋に引き上げてきた
ベッドにダイブした。
「ってまだなんにもしてないか。」
自分で自分につっこんで、1人で笑って
ごろんと横になる。



向かいの部屋の啓太・光・直宏の3人組に
トランプしようと誘われたが
仕事があるので、と今日は断った。



「1日目終了ー・・・」
部屋の天井を見つめて呟いた。
そう言えばレイアウト考えないといけないんだっけ・・・
はベッドから体を起こして
真っ白な紙とペンを取った。



【アテネ世代公式本】
中身は、五輪世代の選手名鑑からはじまって
メインは5月6月のアテネ五輪予選から
この合宿記事はサブメインとして
中間に何十ページかの枠を割いてある。
03年1月のカタール国際大会
3月のワールドユース
02年のアジア大会・アジアユースの時のことも
入る予定だと聞いた。



編集長から、この合宿の記事は
本の約40%を占める、と聞かされた。
来年に出版されるというこの本の
約4割はの力で作られるということだ。
2ヶ月間にわたっての合宿レポートを
どういう形でもいいから
読者に分かりやすく、伝わりやすいように
考えろ、といわれた。



日別に分けると・・・かさばってしまう。
週ごとだとおおまかすぎる・・・。
3日ごと・・・分けてる意味がわからない。



良い考えがまとまらない。
「ん〜〜〜どうしよ・・・」
真っ白だった紙は、の走り書きで
一杯になっていた。
「レイアウトよりも今日のことまとめよ。」



は部屋に付けてもらった
自分のノートパソコンに向かった。
普段日頃は小さなノ−トしか持ち歩かない。
きづいた事感じた事記事に出来そうなもの
そう言ったものをメモする為のもので
記事に起こすときに参考にしたりする。
今日はまだ1日目で、選手達のことは
食事しかしらない。
1日目は簡単にすますことにした。

『2003年1月2日・合宿所入り』

カタカタとキーを打つ音が響く。
書いた文章を保存してパソコンを切った。



時刻は10時過ぎ。
今朝、久しぶりに早起きをして
緊張のまま何時間も電車にのって疲れた。
朝は7時起床の予定。
今日はもう寝よう。
明日からは本格的に記者の仕事が始まるから。
それに備えて・・・。










時刻は8:00
朝食をとる為、選手達は食堂へ降りてくる。
も服を着替え、食事のために
おりてきていた。
朝はバイキング形式の簡単なものだ。



「おっはよーちゃん!」
「おはようございます。」
声をかけてきたのは、隼磨。
「良く眠れたー??」
「はい、バッチリです。」
満面の笑みで返す



「そりゃ良かった。  
今日から本格的に練習とか始まるからね。  
ちゃんも本腰入れて取材開始でしょ?」
自分の皿との皿両方に
ソーセージやサラダを取り寄せて
隼磨が言う。
「練習9:30からでしたよね?」
「あーうんたぶんそう。  
ちゃん敬語要らないって言ったじゃん。  
タメ語でね。タメ語。意識してタメ語。」
もういいと言うくらい【タメ語】と連呼する隼磨に
はちょっと笑ってしまった。



「なに笑ってんのー??」
笑いをこらえながら笑う
そう言うのは、剛。
ちゃんが敬語使うから説教してんの!」
タケも言ってやって?と隼磨。
「俺も青木さんとかじゃなくていいからね〜。  
青木でも剛でもハユとかみたいにタケでも  
なんでもいいから。1歳差だしね。」
ニッコリ笑って剛が言った。
「わかりました!じゃあタケさんで。」
「「オッケー!」」



隼磨に取り分けてもらったお皿を手に
どこに座ろうかうろうろしていると
声をかけられた。



「おはよーちゃん。」
「ここ座りーや。」
5人席に座っていたのは大輔と誠と嘉人。
「おはようござ・・・あ・・・」
「なに??どしたん??」
「ううん。おはよう。」
は空いてる席に腰を下ろす。



「なんや、敬語気にしてるん??」
そう言ったのは大輔。
「あ、はい。いや・・・うん。」
の意味のわからない返事に
「どないしてん」
とつっこむのは誠。
「敬語じゃない言葉ってなんだかわかんなくて・・・」
パンをちぎりながらが言う。
「普通に喋ったらえぇだけやん」
「そのまんまだな。」
誠の発言に笑いながら言うのは嘉人。



「タメ語で〜とか言われても本当にいいのか  
わからないし・・・」
ゆっくりと食べ物を口に運びながらが言う。
「えぇねんて。みんなその方が   
良いってゆうてんねんから!」
「そうそう」
大輔がそう言って
それに頷きながら誠が同意する。



「じゃあ練習やな。朝御飯中はタメ語意外禁止!!」
「松井君俺も??」
「カクはいつでもタメ語やろ?」
そんな2人のやり取りをみて
笑うのは嘉人と
「敬語使ったらバツゲームね?」
ニヤリと笑って大輔が言う。
スタート、と言ってタメ語禁止条例発令。



「なぁなぁ、ちゃんそれ何?」
大輔がが食べている物を指差して言う。
「えーっと・・・ヨーグルト・・・?」
「自分で食べてるもんわからへんの!?」
疑問付きの返事をしたに誠がいう。



「なんか色々入ってるみたい・・・おいしいよ?」
食べる?とがそのヨーグルトを差し出す。
恐る恐るそれを口に運ぶ大輔。
真剣に見つめる誠とと。
「松井君おいしい?それ。」
何も言わない大輔に誠が問う。
「・・・・・・微妙なアジ。」
大輔のその発言に誠・・嘉人、爆笑。



ちゃんキワモノ食べてんの?」
嘉人がに尋ねる。
「違うって!!普通に食べれるもん!!」
が必死に抵抗する。
「ほんまにぃ?」
怪訝そうな顔で言うのは誠。
「食べれない食べ物なんてないの!!」
がそう言って3人は爆笑。



「バッチリバッチリ。」
「タメ語で話せるやん。その調子やって!」
右手で丸を作って、嘉人、大輔が言う。
「そう??バッチリ???」
は笑顔で返す。



「さぁってと。練習がんばろかー」
席を立って伸びをして誠が言う。
「練習中の写真とかもとんのん?」
大輔がに尋ねる。
「練習の様子〜みたいな感じで  
取ろうかなーって思ってるけど、なんで?」
も席を立って、返事をする。
「おし、んじゃあ俺撮ってな」
「俺もね!」
大輔、嘉人が口々にそう言う。
「チャンスがあったらね。」
が笑って答えた。



時刻は9時を少し過ぎたところ
あと少しで合宿初練習が始まる。
はカメラとフィルムと
愛用のメモノートを手に外へ出た。



少し肌寒いけれど
気持ちのいいくらいの快晴だった。



(by:Ano)
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【アトガキ】
誰が書いたか分かるように(いやわかるけどさぁ)
名前入れてみました。最後に。いらないって?
まぁそう言わずに・・・ね?

すみませんごめんなさい。
食事風景2話連続。
書き直すべきか否か迷ったんだけど
タメ語禁止令やりたかったから強行突破。(オイ)
ごめんね成・・・練習頑張ってー!

そして相変わらず私が書く時は登場人物少な・・・
1つの事に時間かけ過ぎるんだよな。
ちょっと考えないとな・・・。

ってことでごめんなさい!!!(>_<)
次は成〜!ヨロシク。


 


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