unite 5


さんはこっち。」


初日ということで公開だった
U-22の練習には沢山の報道陣が詰め掛けていた。
その中に紛れようとするを合宿スタッフの1人が
特別にベンチに案内する。

「あ、すいません!!」

「や、大丈夫。
良い写真撮ってよ、楽しそうな選手達をさ?」

「はい!!」

親切にされ、笑顔で頷く
ポケットに例の小さなノートを入れ、
の手には食事の時も使った大きなカメラが持たれていた。







「ハユ、ちょっと張り切り過ぎてない?」


一方ピッチの上ではランニングを終え
選手達がストレッチを開始していた。
普段よりもキレのよい伸びをみせる隼磨に
和幸が不思議そうに聞く。

「だってちゃんが俺の写真撮って
くれるって言ったんスもん。」

「別にお前だけを撮るなんて言うてないで?」

を指差す隼磨の言葉を大輔が即座に否定。
しかしその大輔もいつもより動きがしなやか。

「お前ら普段もその位念入りにやれよ。」

溜息をつくのは光。
しかしその肩を啓太が悟ったような表情でポンと叩く。

「紅一点。女の子がいるとやっぱ違うのよ。」

「しかも凄ぇ可愛いときてるし。」

うんうんと頷いてアキレス腱を伸ばす浩司。
その隣では前屈中の直宏。

「浩司ちゃんみたいな子好みなんだ?
でも確かに話しやすいよな。」

「敬語の話になると挙動不振なのがたまに傷スけどね。」

「大悟は分かってねえなー。
あの面白いとこが良いんじゃん!!」

ボソッという大悟にすかさず反論の大輔。
ここでも二人は背中合わせにペアで運動中だった。
その時ピーッという監督の鳴らす笛の音。
どうやら紅白戦を開始するらしい。
赤のゼッケンを着て気合充分なのは祐大朗。

「うし、さんに良いとこ見せるチャンス!!」

「何、ユータローさんお気に入り?」

「んー…かも。
年上が新鮮ってのもあるけどな。」

相手チーム黄色の裕樹が尋ねるとそう答える。
ちなみに直哉も黄色で翔は赤。
高校生組はきっちり二人ずつに別れた。
そして指名された全員が各々のポジションにつく。







さんは誰に注目してる?」


キックオフして数分後。
ベンチの横で腕組みをしながら山本監督が聞いた。
はうーんと悩みながら試合を見つめる。

「ホントに…全員ですね。
どの選手にも頑張って欲しいです!!」

「そうか。さんらしいな。
なんかあいつら…三田!!もっと上手く体入れろ!!」

いきなり立ち上がる山本にも慌てて
ピッチの方を向き光の写真を撮る。

「あ、永田ライン上げすぎだ…」

「監督、今年のDFはどうなんですか?」

「どう?そうだな…微妙って答えておくよ。
守備に関しては注文が尽きる事はないからね。」

その所為でいつも代表のDFとは衝突する。
苦笑して言う山本監督。

「あ、すまん。えーと、何話してたんだっけな…?」

そしてポンと手を打つ。

「そうそう、あいつらさんが来てから気合入って。」

「へ?そんな事ないですよ?」

「いや、あるんだよ。集中力が持続してる。
こんな理由で良いのかという気もするが…」

まぁ、選手達の糧になってあげてな?
そう紳士的な笑顔で言ってピッチ脇まで出て行く。
首を傾げる
その時前半終了のホイッスルが。
ハーフタイム。
争うように走ってくるのは嘉人と遼一。

「見てた!?俺のキレのあるドリブルシュート!!」

「嘉人より俺のスーパーヘッドだって!!」

赤と黄色のゼッケンが交互にちらつく。
しかしはすいませんと小さく頭を下げた。

「あの、監督と話してて・・・」

「「見てないの!??」」

マジかよと二人は相当凹み気味。
得点を許したDF陣はかなり不機嫌そうだ。

「あー…ラインミスった。」

ぐしゃっと頭を掻く充。
山本監督がボソッと言ったのを聞いていた
自覚している充にかなり感激していた。
水分補給しながらフォローするのは直哉。

「いえ、俺もカバー入れませんでしたし。」

「そっちはまだええやん。
こっちは2失点やで?」

相手チームの誠はかなり悔しそう。
リベロをしていた勇樹も同感というような表情。

「得点は悟志とユータローに任せて、
後半俺らはちょっとライン深めにとろう。」

「あ、阿部さん…得点者って前田さんと
大久保さんともう1人は誰です…じゃなくて誰?」

敬語を使おうとした瞬間誠と大輔の視線を浴び訂正。
勇樹は笑いながら答えた。

「達也だよ。
一瞬で裏に飛び出された。あークソ。」

2点目:達也とノートにメモする
丁度その前を達也が通り過ぎた。

「あ、達也さんゴールおめでとう!!」

「・・・・・」

してるかしてないかというような礼を返し
またもや半シカトの達也。
困ったなぁと眉間に皺を寄せる
剛と悟志がドンマイと背中を叩く。

「達也はホント時間かけないと慣れないから。」

「そ、ちゃん気にしない!!
後半こそ俺の事撮って記事にしてな。」

「あ、悟志俺と交代。」

残念でしたと舌を出す功治に何おぅ!?と
悟志はショック気味。
ハーフタイムを終了し後半が始まる。




アトガキ:誰足りない?あ、川島さん!!(汗
くっそー全員出すぞ第2弾が…
練習も試合も適当でこっちこそゴメンよ亜乃(><)
ってか後半押し付けちゃえvな勢いです←最悪
今回は少しでも主人公に選手達が好印象を持ってる
雰囲気が出せればな〜って感じでした。
選手との絡み少なくて申し訳^^;
監督出しすぎた(爆)

亜乃次宜しくね♪


 


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