unite 6


ピー



ホイッスルが鳴り、紅白戦後半がはじまった。
は用意された所定の位置に立ち
片手にはノートを もう一方の手にはペンを握り締める。



30分ハーフの後半戦
今までの合宿や練習では
軽い感じで行われるのだが
今日は違った。
今回の合宿しか知らない
わからなかったが
いつも取材をしている多くの記者は
選手のいつもとは違う気合の入りように
驚いたという。



【紅白戦(30分ハーフ)前半2−1】
取材ノートにこう記し、戦況を見つめる。
先ほどのハーフタイム中に
勇樹・誠が言ってたように
赤チームのDFラインが
前半より深めに取られている。
前半の失点は、ラインを上げすぎたための
失点だった。それを修正したのだ。



深めに取ったのがこうをそうしたのか
DFラインが安定し、ミスも少なくなった。
黄チームのFW2人を見事に抑えている。
そればかりか、守備陣が安定し
配給がスムーズになったこともあって
前線へボールがうまくわたるようになった。



前半2-1で負けていた赤チームが反撃。
中盤でボールを上手くつなぎ
ハユが絶妙なクロスをあげた。
それを坂田がニアで綺麗にあわせて1点
2−2と同点になる。



「イエーイ」
「ナイスクロス!!ハユ!!」
ゴールした坂田とアシストしたハユに
集まる赤チームのメンバー。



「クソ・・・」
その赤チームの後ろで
悔しそうな顔をしているのは充。
「すいません!ポジショニング、ミスりました。」
うなだれる充にそう言うのは裕樹。
「いや、今のは坂田を抑えられなかった・・・」
「2人ともまだ次あるぞ!!  
気、取り直してこれ以上とられないようにしようぜ。」
守備陣を奮い立たせるのは守護神・川島永嗣。



ピッチに比較的近いところにいるには
そう言う選手たちの声がよく聞こえてくる。
聞き取れた言葉は全てメモに残していった。



その後、赤チームが大悟が倒されて得た
フリーキックを勇樹がそのまま決めて3点目。
勝ち越しに思えたが
その数分後、左サイドを光があがり
クロスを上げた。
そこへ後ろから飛び込んできたのは大輔。
相手DF陣を間をぬって
ゴール右隅に大輔のヘディングシュートは
綺麗に決まった。



そこで試合終了
3−3と初日で6ゴールも見れてしまった。
得点者は嘉人、遼一、達也、坂田、勇樹、大輔。
は各ゴールまでの流れと
得点者、アシストをメモした。



「各自ストレッチはじめろー」
監督のそういう指示が飛び
選手達は各々ストレッチをはじめる。



さんから見てどう?」
隣に居た山本監督が尋ねてきた。
「え?試合ですか??」
そう尋ね返すと、監督は頷いた。
「そうですね・・・・」
そう言ってからは少し考えて・・・



「私あまりサッカー知らないんですよ。  
だから専門的なことはよくわからないんですけど  
この試合で見た6ゴール  
全てカタチが違うじゃないですか。  
1点目はコーナーキックを前田さんが  
2点目は嘉人さんの個人技というか・・・  
ドリブルで持ち込んでシュート。  
3点目は達也さんが裏へ抜け出して  
4点目はクロスを坂田さんがニアで  
5点目は阿部さんがフリーキックをそのまま   
最後6点目は、大輔さんが飛び込んできてのヘッド。  
6点あって6点ともすべて違う形でのゴールって  
すごいですよね。  
攻撃のパターンがいくつもあるというか・・・。」


取材ノートを見ながらが言った。


「よく見てるね、さん。  
サッカー知らないなんて嘘じゃない?」
笑顔で監督が答える。
「6点とも素晴らしいゴールだった。  
さっきも言ったみたいに  
選手達はみんなどこかやる気でみなぎってるよ。  
やりがいのある合宿になりそうだね。  
さんにきて貰ってよかったよ。」
監督にそう言ってもらい
そんなことないです、と照れた感じでが言った。



「今日はもう上がりだから  
選手たちに聞きたい事があれば聞くといいよ。  
何もないところだから、話すのが一番いい  
暇つぶしになるだろうからね。  
お疲れ様」
監督はにそう言葉をかけると
一足先に宿舎の方へ帰っていった。



ちゃんー!!見てた??俺のダイビングヘッド!!」
ストレッチを終えての元へ一番にやってきたのは
最後の同点打を決めた大輔。
「見てた見てた。すごかったねーおめでとう。」
「やろ?さすが俺やんな〜」
「松井君調子乗りすぎ。」
1人有頂天の大輔に横からそう言うのは誠。



「カクもお疲れ様。」
が笑顔で声をかける。
ちゃんもお疲れ!いい記事かけそう??」
誠の質問に
「バッチリ!」
と満面の笑みで答える



「さぁって帰ってなにしよっかなー・・・」
自分の荷物を手にとりながら
そう言うのは啓太。



「あ、もし良かったらインタビューっていうか  
話聞きたいんだけどいい??」
暇なんだったら・・・と後ろに付け加えて
が尋ねた。
「ヒマ!!めちゃくちゃヒマ!!!」
の声に真っ先に反応するのは隼磨。



「じゃあこないだの談話室だっけ?  
あそこにー・・・何時にする?」
和幸があたりを見回して言う。
「部屋帰ったら即集合でいいんじゃないスか?」
坂田がそう言い、みんなは頷く。
「じゃあソレで!決定ー!!」
右手を上げて勇樹がそう言った。
「よし!早く部屋帰ってシャワー浴びな!!」
ダッシュで宿舎に帰っていくのは大輔と誠。



も選手たちと連なって部屋へ帰り
荷物を片付けて、一応ノートだけを持って
部屋を出た。
本格的にインタビューとはならないが
裏話がきけるかもしれない、と
内心ワクワクしていた。





・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
第6話をお届けー!
北塚です。
後半戦だけで1話分使っちまったい!!(何
次は座談会〜裏話〜
成の得意分野やねv
ってことでおまかせしますわー

頑張って全員出したつもり。
あ、でてねぇ・・・汗
でも川島君出したし!!いいやんな!?

試合描写むずかしいです。
選手のポジション曖昧です。
許して!!!

そいでは成、よろしく!!


 


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