unite 8


「あれ?そう言えば達也さんは・・・?」


騒がしい談話室の中
思い出したかのように
隣にいた勇樹に尋ねた。



「え?達也??達也なら・・・」
直哉に襲撃を加える
高校生2人・裕樹・翔に混じって
直哉に攻撃を加える
隼磨・嘉人を見て
笑い声を上げていた勇樹が
あたりを見回してそう言った。
が、そこに達也の姿はない。



「達也ならたぶん部屋だよ。」
と勇樹の会話を聞いていたのか
突然後ろからあらわれたのは啓太。



「え?部屋・・・?」
が尋ね返す。
「うん。ほらー人見知り激しいって言ったろ?  
そのせいでか、タケとハユと俺くらいにしか  
最初はなつかねぇんだよ。」
「捨てられた犬みたいだよなー・・・」
啓太がそう説明して、
それに便乗していうのは勇樹。
そして2人で笑い出す。



「呼んできましょうかー?俺。」
勇樹の隣に座っていた剛が言う。
「あーでも多分来ないんじゃねぇ?」
なぁ?とそう言った勇樹が啓太にふる。
「そうだなー・・・まぁ時期慣れると思うんだけど。  
今日初日だし、大目に見てやって??」
ごめんな、と啓太が言った。



「そっかー・・・。しょうがないねー。」
は、ありがとう、と3人に言って
を呼んだ誠、充のいる方へ行った。
そういった声はどこか寂しそうだった。



が同い年の充、誠達のいる方へ行った後
啓太・勇樹・剛に隼磨も加わった4人は
部屋の片隅で緊急会議を開いた。



「どうします?達也。」
「どうするって言ってもなぁ・・・」
話をきりだしたのはハユ。
それに頭をかきながら啓太が言う。
「達也の人見知りは今に始まったことじゃないですし。」
困ったような顔でそう言うのは剛。



「慣れれば問題ないんだけどなぁ。」
「いつ慣れるかがわからない・・・ですよね。」
勇樹がそう言って、剛が頷く。
「達也を説得するとか・・・?」
「説得って言ってもなぁ・・・・」
頭を悩ます4人。



「無理矢理ちゃんと2人にするとか!」
ポン、と手を叩いてそう言ったのは勇樹。
「あーそうしたら密着取材ができるな。  
ちゃん達也に色々聞きたいみたいだし!」
啓太が便乗して、そう言った。
「そんなことしたら達也死にますよ・・・?」
仮にそうなった時のことを想像し
青ざめた顔で言うのは剛。



「っていうか、ちゃんを自分以外のヤツと  
2人きりにするなんて断固反対ですよ?」
そう言うのはハユ。
「「俺も。」」
啓太・勇樹が声をそろえていった。
そして、4人は誠・充と戯れるを見た。



「あ!!カクのヤツ、ちゃんに触ってる!!!」
声を上げたのは、隼磨。
何を喋っているのかは聞こえないが
誠がの肩に手をかけているのが見えた。
ガタっと椅子から立ち上がり
今にも2人を引き離しにいきそうな勢いだ。



「まぁ落ち着けってハユ!!」
隼磨をなだめて、とりあえず椅子に座らせる啓太。
「ほら、カクと充はちゃんと同い年だからさ!!  
何かと話やすいんじゃない?」
未だおさまらない隼磨を
なだめる為に剛が必死に声をかける。
なだめられる隼磨だが
食い入るような目で、誠を睨み付ける。



余談だが、このとき誠は
背後からの異様なオーラを感じ取っていたという。



「と、とにかくさ!!達也をちゃんに  
慣れさせればいいんだよね??」
「まぁ簡単に言えばそうだな・・・」
剛が話を戻し、それに頷く勇樹。
「それって俺らがちゃんと達也を  
一緒にいさせるようにしくむってこと?」
不機嫌そうな表情で隼磨が言う。
「そういうことだな!」
いいんじゃない?と笑顔で言う啓太。



嫌そうな顔をする隼磨に
ちゃんの喜ぶ顔見たくないの!?」
と一喝する剛。
「わかった!わかった!!協力するって」
隼磨も達也の人見知りを治すことに
協力する事を承諾した。



「まず初めは今日の夕食な!  
どうにかちゃんを俺らの席に呼び込む!!  
そして達也も座らせる、OK??」
「「「了解!」」」
4人の中で謎の作戦が始まった。



そして2日目の夕食。



ちゃーん、ここおいでー!」
食堂にやってきた
真っ先に声をかけたのは坂田と大悟。
それに、同テーブルの充・誠も手招きをしている。
83年組のテーブルのようだ。



それを阻止するべく、
の元へ走ったのは隼磨。
ちゃんこっちこっち!!  
ちゃんの為に席空けといたから!」
隼磨はそう言うと、かなり強引に
の手を引っ張る。



それにブーイングを送るのは坂田。
「ハユー横取りするなって!!」
「そうですよー俺らが先に声かけたのに。」
続いて言うのは充。
隼磨はその2人をギロリとにらむ。
2人は言葉を失った。



「ど、どうぞ・・・」
先程の危険なオーラと同じ物を感じた誠は
身の危険を察知して、そう言った。
「ありがとな!カク!!」
先程の形相はどこへやら
笑顔で隼磨はそう返すと
をそのまま自分達のテーブルへ連れて行った。



「合宿メンバーの中で一番怖いのって  
ハユさんなのかも・・・・」
隼磨が去ったあと充が呟いた。
「俺もそう思う・・・」
同意するのは大悟と誠。
合宿2日目にして恐ろしい事実を知ってしまった。
シーンとなる83年組テーブル。



この様子を遠目に見ていた啓太・勇樹・剛は
4人を少し哀れんだという。
隼磨の恐ろしさを知ってこそ合宿だ、と
勝手にそう言うのは啓太。



「はい、ここ座って?」
椅子をひいて、まるでホテルのボーイ並みの
働きをする隼磨。
はありがとう、と言ってその席に座る。
テーブルのメンバーはもちろん
隼磨・啓太・勇樹・剛・そして空きの席が1つ。



「もうすぐ達也くると思うから   
食べながら取材は無理だけど  
話くらいはできるでしょ?」
にこっと笑顔でそう言うのは勇樹。
「食事一緒にしてたらだんだん  
慣れて来ると思うしね。」
啓太が続けて言う。
「ありがとうございます!!」
は4人にお礼を言った。



そこへ達也到着。
剛が達也を呼び、達也が席に座る。



4人の【達也の人見知りを治そう】作戦開始!

どうなることやら・・・?





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【アトガキ】 unite8話です。
達也だすぞ!とか思っててんけど
結局でずじまい・・・ 達也の人見知りを治そう作戦決行。
ってことでこの話は
達也好きの成にお任せv
うちが達也嫌いってことちゃうで!!

隼磨がすごい怖くなってる・・・!!!
某友人:Rの話では
ハユは腹黒らしい。(坂田曰くだとか)
で、バリ睨みをきかすんだとか。
それ聞いたらこんなんになっちゃいました///
すまん、隼磨ファンのみんな!
って私もや!!(なんやねん


ってことで次9話夜露死苦・・・



 


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